2009年07月05日

2009年上半期ロボット・トピックス

今年上半期のロボット・トピックスを挙げてみました。

家も、車も、街も、みんなまとめて「見える化」。

○省エネと、住宅、家電も見える化

「車と住まいの融合」等を目指した賃貸住宅(トヨタホーム)、生活エネルギーを「見える化」するシステム (旭化成ホームズ)、次世代型超省エネ住宅のモデルハウス(三菱重工グループ)、省エネ効果を画面で確認できる液晶テレビ (三菱電機) 、太陽光発電搭載・電気自動車対応住宅 (トステム住宅研究所)、消費電力を削減する人感センサー搭載カラー液晶モニター (ナナオ)

○エコドライブ、クルマも見える化

ドライバーの低燃費運転を支援する「エコアシスト」を搭載した新型ハイブリッドカー (ホンダ)、オンライン通信機能を搭載したエコドライブ支援装置(ミヤマ)、ユーザーの最高燃費ランキングの公開 (ホンダ)、エコドライブサポート機能(トヨタ)、エコ運転技術向上を競う「エコグランプリ」 (ホンダ)、ドライブを楽しくサポートするナビゲーター (トヨタ)

○自動検知とデジタルサイネージ、みんな見える化

デジタルビデオ自動検知システム (アイティフォー)、人物の動きの分析が可能な工場見える化システム(パナソニック)、顔認識技術を用いたデジタルサイネージの実証実験 (NEC)、画像の新たな分析手法を用いた「高精度人物検出技術」(東芝)、フォークリフト作業支援の「後方作業者検知システム」(トヨタ自動織機)、侵入者の動体を検知し自動追尾するユニット (NECシステムテクノロジー)、旅行などの軌跡を自動記録する携帯型のGPSユニットキット(ソニー)、顔の画像から人の年齢・性別を推定する広告効果測定ミドルウェア(OKI)

○健康志向

特定保健指導システム支援(任天堂)、音楽との一体感が得られるランニング/ウォーキング用音楽プレーヤー(ヤマハ)

○ケータイ活用

携帯電話を使って手軽に健康管理 (NTTアイティ)、歩行者の安全を支援する携帯電話用車々間通信アタッチメント(OKI)

○新基準対応電動アシスト自転車

新基準対応の電動アシスト自転車 の発売 (ヤマハ発動機、スズキ、ブリヂストンサイクル)、幼児2人同乗対応の電動アシスト自転車 (ブリヂストンサイクル)

○まだまだ進化 デシタルカメラ

タッチパネルと「個人認識」機能搭載(パナソニック)、最適シーンを自動判別 (オリンパスイメージング)、秒間10枚の高速連写とパノラマ撮影機能(ソニー)

○ASV関連

車車間通信を利用したASV公道総合実験(国交省)、自動運転・隊列走行の研究開発(NEDO)、交通事故防止・道路情報提供システムなどの研究で連携 (NEXCO西日本と日産自動車)、出合い頭の衝突事故を軽減する「プリクラッシュセーフティシステム」を強化 (トヨタ)、車両ナンバー認識システム (パナソニック)、低速追突を未然に回避する安全技術 (ボルボ)

○いわゆるロボット

「戦略的先端ロボット要素技術開発プロジェクト」の継続事業(NEDO)、園芸ロボット実用化推進事業の公募 (ロボット工業会)、「生活支援ロボット実用化プロジェクト」の委託先 (NEDO)、考えるだけでロボットを制御するBMI技術 (ホンダとATRと島津製作所)、脳波で電動車いすをリアルタイムで制御するシステム (理化学研究所とトヨタなど)、人間に近い外観と動作性能を備えた人間型ロボットを開発 (産総研)、ビルのインフラとロボットを組み合わせた次世代技術(安川電機と清水建設)、携帯電話で遠隔操作やネットランチャーを搭載した警備ロボット(テムザック)、月6万円台の企業向け受付ロボット (綜合警備保障)、超小型の管路調査用水中ロボット(三井造船)、秋葉原にロボット直営店 (ヴイストン)、小型カメラ・センサ搭載の小型無人飛行機による災害監視システム (NEC)、マネキン型ロボットのレンタル事業 (フラワー・ロボティクス)

○その他

「はやぶさ」のエンジン再起動 (JAXA)、人の手や指の動きやジェスチャーを認識し機器を操作させるソフト(日本システムウエア)、文章から気持ちを推定し音声合成や文字装飾できる技術 (NEC)、「睡眠と覚醒のリズム」を測定し記録・分析・表示する睡眠測定システム (パラマウントベッド)


ロボティック ライフスタイル・ニュースクリップ 2009.1 (2009.2.2)
ロボティック ライフスタイル・ニュースクリップ 2009.2 (2009.3.2)
ロボティック・ライフスタイル・ニュースクリップ 2009.3 (2009.4.4)
ロボティック・ライフスタイル・ニュースクリップ 2009.4 (2009.4.30)
ロボティック・ライフスタイル・ニュースクリップ 2009.5 (2009.6.3)
ロボティック・ライフスタイル・ニュースクリップ 2009.6 (2009.6.30)

2009年07月02日

行くぞ、パーソナルモビリティ

7月1日から、幼児2人同乗用自転車が解禁され、安全基準を満たした自転車に6歳未満の子供2人を乗せることができるようになりました。

この幼児2人同乗用自転車を含む、電動アシスト自転車、電動二輪車、電動立ち乗り自転車、シニアカーなど、個人が近距離移動で使う「パーソナルモビリティ」について先日まとめてみたのですが、その中でも電動二輪車(電動スクーター)が今後おもしろいと思っています。

現在、日本で走っている電動二輪車のほとんどは輸入車。しかし、昨年あたりから国内のベンチャー企業が電動二輪車の開発・販売に参入しはじめています。

そのポイントは、

・ガソリン車に比べ、構造が簡単
・インターネットやホームセンターなど、バイク店以外の流通経路で販売
・環境を前面に展開

リチウムイオン電池がまだまだ高価なこともあり、価格の安い鉛電池を使っている場合が多いため、重量が重かったり、1回の充電で走れる距離が短かったり、電池切れの際の充電設備が足りないなど、いろいろ問題はあるのですが、
昨年のガソリン価格の高騰や既存オートバイの排ガス・騒音規制強化、そしてなにより人々の環境意識の高まりを受け、電動二輪車を取り巻く市場環境は上向きになりつつあります。

かつて電動二輪車を販売していた大手バイクメーカーも来年あたりから、電動二輪車を販売する方向です。

電動二輪車や電動立ち乗り自転車(セグウェイ、ウィングレットなど)※をはじめとするパーソナルモビリティは、低炭素型都市交通手段のひとつとしても期待されています。

都議会議員選挙では、自分の選挙区を電動アシスト自転車や電動二輪車で走り回る候補者の姿が見られるかもしれませんね。

※現在、電動立ち乗り自転車は道路交通法上、公道を走行することができない。


モビリティ・デバイト (2006.8.6)
選挙カーからの「お願い」より、セグウェイへの「願い」 (2007.4.16)
ロボットの社会参加と共有空間 (2007.11.22)
クルマ本体0円、距離別利用料金、家族割り (2008.1.23)
電動アシスト自転車が、いく (2008.10.5)
本当の想像力 (2009.5.24)

2009年06月30日

ロボティック・ライフスタイル・ニュースクリップ 2009.6

2009年6月のロボティック ライフスタイルニュースをまとめて。。。

<ロボティック・カーサ>

・幼児2人同乗対応の電動アシスト自転車を発売 (ブリヂストンサイクル)
・新基準対応の電動アシスト自転車「ラブ(SNA24、26)」を発売 (スズキ)
・ロボット技術を応用したコンセプトシーティング「Leopard」を発売 (岡村製作所)
・消費電力を削減する人感センサー搭載の23型カラー液晶モニターを発売 (ナナオ)
・長距離&スポーティ走行実現の電動ハイブリッド自転車「PAS Brace−L」を発売  (ヤマハ発動機)

<ロボティック・カー>

・「インサイト」のエコ運転技術向上を競う「エコグランプリ」を自社HPで開始 (ホンダ)
・ドライブを楽しくサポートする「ハーモニアスドライビングナビゲーター」を発表 (トヨタ自動車)
・低速追突を未然に回避する安全技術「シティ・セーフティ」を新型車に標準装備 (ボルボ)
・カーエレクトロニクス機器向け「2軸加速度センサ GS2」を発売 (パナソニック電工)

<ロボティック・システム>

・「近距離移動用パーソナルモビリティの将来性 (PDF版)」 (シードプランニング)
商品紹介
・脳波で電動車いすをリアルタイムで制御するシステムを開発 (理化学研究所とトヨタなど)
・【奄美】皆既日食中継向けトータルソリューションを提供 (トランスコスモス)
・車両ナンバー認識システム「ナンバーキャッチ」を発売 (パナソニック)
・「RoboCar」→ 商品紹介
・「Pallet」→ 商品紹介
・小型カメラ・センサ搭載の小型無人飛行機による災害監視システムを販売 (NEC)
・マネキン型ロボットのレンタル事業を開始 フラワー・ロボティクス

<ロボティック ミッション>

・園芸ロボット実用化推進事業の公募を開始 (ロボット工業会)
・「生活支援ロボット実用化プロジェクト」の委託先を発表 (NEDO)

<ロボティクス>

・SNSを活用したソフト系エンジニア向けの技術コンテスト『Beautoロボコングランプリ』を開催 (エンカフェとヴイストン)


ロボティック・ライフスタイル・ニュースクリップ 2009.5 (2009.6.3)

2009年06月24日

ちょっとだけ気になる商品(18)

ロボカーサ・ドットコム内で取り上げるほどではないけど、ちょっとだけ気になる付加価値商品をご紹介します。


充電式刈払機 (アイリスオーヤマ)

ニッケル水素バッテリーを採用した排気ガスの出ない充電式刈払機。
バッテリーをセットし、運転レバーを押すだけで簡単に動かせる。従来のガソリンエンジン式に比べ、油も不要、低騒音なので、病院や市街地、また個人での利用など、活躍範囲は広いだろう。
オープン価格。

Leopard (岡村製作所)

「子供が親に抱きかかえられるような座り心地」を開発コンセプトに、着座から立ち上がりまでの姿勢変化に追従する「ロボットレッグ」(沖電気工業製)を組み込んだシート。
価格は、座面革張りタイプ236,250円、座面布張りタイプ204,750円。

AW−50GG (東芝ホームアプライアンス)

季節による温度変化に合わせて最適な洗いを実現する全自動洗濯機。
少量の水で洗剤を溶かした濃い洗浄液を衣類に浸透させて、汚れを浮かした後に水位を上げて洗う「濃縮洗浄」と、「温度センサー」で寒い季節には洗い時間を延長するなどの「制御」を加えることで汚れを落とす。
オープン価格。


ちょっとだけ気になる商品(17) (2009.4.25)
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2009年06月21日

飯の種では、たまらない

超高齢化が進み、介護分野の人材不足を補完する意味合いもあって、介護・福祉分野へのロボット技術の導入が言われ続けています。

経済産業省が2005年から2年間実施した「人間支援型ロボット実用化プロジェクト」をはじめ、今後もロボット技術が必要とされる分野として、介護・福祉ロボット開発に多額の予算(税金)が投じられる予定です。

そんな中、パラマウントベッドが移乗用具「リターン」を販売しました。

「リターン」は、ベッドから車いす、ベッドからトイレなどの移乗をサポートする用具(スウェーデンのRoMedic社製。重量約17kg。価格は約23万円)。ビデオはこちら

看護・介護者は、要介護者を中腰で支えたり、持ち上げることが多く、腰痛が問題視されています。
この「リターン」は、看護・介護者の腰痛予防にも役立つといいます。

介護・福祉用具はユーザーにとって使いやすく、簡便で、低価格が理想です。

介護ロボットは、介護現場に本当に必要なのか。
ロボット技術は本当にユーザーの側に立っているのか。
多額の税金で進められる介護ロボットの開発は、大企業や大学研究室などで働く研究者の単なる「飯の種」になっているだけではないのか。

現場の声を今一度謙虚に聞く姿勢が必要です。

「RI−MAN」へのドロップキック (2006.4.1)
自立支援をめぐる言葉(1) ( 2007.3.15)
自立支援をめぐる言葉(2) (2007.3.16)
自立支援をめぐる言葉(3) (2007.3.18)
自立支援ロボットに求められているもの (2007.7.25)
バリアフリー、Intimateな技術の活用 (2007.7.27)
ユーザー担当者の言葉(1) (2008.3.3)
ユーザー担当者の言葉(2) (2008.3.6)
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2009年06月16日

乗るクルマを選ぶ道

だいぶ以前、カリフォルニアの101号線やキーウェストに至るセブンマイルブリッジを車で走ったとき、こんなに気持ちのいいドライブもあるのかと思いましたが、上には上があるものです。

アルファロメオが選んだ世界の「ベストロード」トップ3。

それは、
60ものカーブが連続する「ジュベル・ハフィート・ロード」(アラブ首長国連邦)、
点在する島々を12の橋でつなぐ「アトランティック・ロード」(ノルウェイ)、
そして、海への下り坂に19のカーブが連続する「コール・デ・ダルス・レイス」(スペイン・マヨルカ島)。

撮り方のうまさもありますが、どの道も官能的なまでに美しい。
一度は走ってみたいと思わせる強烈な魅力を感じます。

それは、乗るクルマを選ぶ道でもあります。
posted by カーサ at 23:31| Comment(0) | TrackBack(0) | ロボット | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年06月13日

海のものとも山のものとも宙(そら)のものとも

(つづき)

先月行われた宇宙エレベーター協会のワークショップ

日本大学法学部教授の甲斐素直氏が宇宙エレベーター(SE)の法律面での課題について講演しました。

その中で氏は、
・打ち上げ時に大量の塩酸ガスを発生するロケットを用いる限り、宇宙開発と環境破壊は同義語
・中立な運営、資金調達の面からSEを国連機関として設置することの重要性
・デブリからSEを守るための宇宙新条約の必要性
などを挙げました。

そして、
SEが具体的に実現できる見通しがたった場合、関係国の利害が複雑にからむため、国連で新条約が批准されるまでには、長い年月が予想される。そのため、SEが海のものとも山のものともわからない段階での働きかけが重要になるだろう、と述べていました。


いただいたご意見につきましては、今後の検討の参考とさせていただきます (2009. 5.31)
posted by カーサ at 10:24| Comment(0) | TrackBack(0) | ロボティック・ミッション | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年06月06日

画家と美術館の幸せな関係

マーク・ロスコの〈シーグラム壁画〉全30点の内の15点が川村記念美術館で展示されています。

〈シーグラム壁画〉に接すると、まるで教会内部や宇宙空間にいるような、深遠で、哲学的な感覚に陥ります。
また、「黒い絵」の部屋は、まるでキューブリックの「2001年」のようです。

〈シーグラム壁画〉は、ニューヨークのシーグラムビルにあるレストラン「フォー・シーズンズ」の一室ために制作された連作で、大きな横長の画面に窓枠を思わせるかたちが、深い赤茶色と黒を基調に描かれています。

しかし、〈シーグラム壁画〉は、作者の意向でレストランには飾られず、長い間、そのままになっていました。

やがて、自分の思いどおりの照明や展示ができる部屋を作ることを条件に、ロスコは〈シーグラム壁画〉をロンドンのテート・モダンに寄贈します。(今回、ロスコとテート・モダンの館長との4年に渡る16通の手紙も公開)

今回の展覧会であらためて思ったのは、ロスコの「意思」を完全な形で実現しようとする美術館側の「意思」。
それが、一体感のある見事なまでの展示表現となっています。

公的美術館の収集作品、特に現代美術の展示が、だいたいつまらないのは、事前に予算があり、すでに評価された作品を合議制によって纂集し、建物ありきの展示構成ということがあるからだと思いますが、
川村記念美術館は、収集した作品にあわせて建物を作り、美術鑑賞するための環境(自然散策路、白鳥のいる池など)を整備し、なにより、その収集した作品どれもがコレクターの強い「意思」を感じることです。

そして、
人懐っこいシナガチョウが来館者をなごませます。


デュマス その恐るべき表現力 (2007.5.2)
若冲と環境インタラクション (2006.8.20)



2009年06月03日

ロボティック・ライフスタイル・ニュースクリップ 2009.5

2009年5月のロボティック ライフスタイルニュースをまとめて。。。
(一件)

<ロボティック・カーサ>

「睡眠と覚醒のリズム」を測定し記録・分析・表示する睡眠測定システムを発売 (パラマウントベッド)


ロボティック・ライフスタイル・ニュースクリップ 2009.4

2009年05月31日

いただいたご意見につきましては、今後の検討の参考とさせていただきます

宇宙開発戦略本部が宇宙基本計画案についてパブリックコメントを募集したところ、
458人・団体から1510件の意見が寄せられ、公開されています。

「二足歩行ロボットでの月探査」に対し、批判的な意見が多いのは当然として、
全585ページに渡る様々な意見を読むと、国民の宇宙への期待がいかに大きく、かつ、いかに多様であるかがよーくわかります。
また、それら意見に対する政府の考えも述べられており、項目による政府の力入れ具合も伝わってきます。

宇宙エレベーター協会もパブリックコメントを寄せていますが、協会以外で宇宙エレベーター(軌道エレベーター)についての意見は、10件ほど。
(パブリックコメントの10.その他 参照)

そして、それらに関する政府の意見は、
「・・・いただいたご意見につきましては、今後の検討の参考とさせていただきます」
と、まさに十把一からげのまったくもって素っ気ないもの。
(つづく)

参考:朝日新聞(5月27日)
posted by カーサ at 17:12| Comment(0) | TrackBack(0) | ロボット・アンダーワールド | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする