2011年04月29日

ロボティック・ライフスタイル・ニュースクリップ 2011.4

2011年4月のロボティック・ライフスタイルニュースをまとめて。。。

<ロボティック・カー>

・次世代テレマティクスの戦略的提携を発表 (トヨタ自動車、マイクロソフト)

<ロボティック システム>

・関東ロボットセンタを開設 (安川電機)

イベントレポート
震災・原発でのロボット活動報告会


ロボティック・ライフスタイル・ニュースクリップ 2011.3 (2011.4.2)
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2011年04月23日

神奈川県で、3つ

(3/1からのつづき)
昨年度、僕も関わった神奈川県のロボット事業について。

ひとつは、
介護・医療分野ロボット普及推進事業」。

これはHAL、パロ、眠りSCANなど4機種を県内の7施設に無料で貸与し、使ってもらい、その評価を行う「介護ロボット試験導入」と、
県内830余りの介護保険3施設(特別養護老人ホーム、老人保健施設、有料老人ホームなど)へのアンケートと訪問ヒヤリングによる「介護施設からのニーズ調査」などからなり、ロボットを普及推進するための課題と今後取り組むべき方向性を明らかにしようとしたもの。

ロボット導入・利用について、施設側のニーズと具体的な意見をここまで明らかにした報告書は、これまで初めてだろう。

もうひとつは、
ロボット等新製品開拓事業」。

こちらは、国の雇用対策基金制度を活用して、3つのロボット等の開発を行ったもの。

高所作業用延伸アーム、上半身マネキンロボット、子供の成長記録(ライフログ)を自動記録する姿見などが開発された。

3月下旬にこれらの開発成果報告が予定されていたが、地震の影響で中止となり、4月25日のセミナーで一部展示される。

それと、やはり地震のため中止になってしまった、
「移動ロボットによる実証実験」(川崎地下街「アゼリア」)

これはイベント広場内に小型の模擬店舗と通路をつくり、その中で、ロボットによる誘導案内やゲーム形式のデモンストレーションを実施しようとしたもの。

使用するロボットは、NEDOの「戦略的先端ロボット要素技術開発プロジェクト」で開発された「全方向移動自律搬送ロボット」(MKR-003)。

こちらのほうは、今年度あらためて実施する方向で検討中。


ロボット導入の呼び水となり、さきがけとなるか (2010.916)
今年のロボット大賞候補になるより、2013年問題 (2011.3.1)
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2011年04月14日

3月11日以前と以後も、ロボット関係者の心のありかたは同じなのか

これだけ大きな出来事(大震災・原発事故)が起こると、誰もが自分で出来ることがあれば何かしたい、困っている人があれば手を差し伸べたいと思い、多くの方が積極的に行動を起こしています。

そんな中、山田洋次監督が新作映画『東京家族』の製作を延期し、2012年春の東京を舞台にした物語に脚本を見直すことが発表されました。

延期した理由について監督は、
「一年以上の歳月をかけて入念に準備を整え、間近なクランクインを控えてスタッフやキャストの気力が充実しきっていた時、3月11日の大災害が発生しました。

このままそ知らぬ顔で既に完成している脚本に従って撮影していいのだろうか。いや、もしかして3月11日以前と以後の東京の、あるいは日本の人々の心のありかたは違ってしまうのではないか

僕は何日も悩み、会社ともくり返し相談した結果、それこそ苦渋の選択をしました。
撮影を中断して今年の終わりまでにこの国の様子を見よう、その時点で脚本を全面的に見直した上で戦後最大の災害を経た東京、つまり2012年の春の東京を舞台にした物語をこそ描くべきだ」と。

山田監督は1970年に長崎県の小さな島から北海道の開拓村まで旅する一家の姿を見つめた映画『家族』の中で、日本万国博覧会開催中の大阪や公害に悩む東京など、高度経済成長期の変わりゆく「今」の日本を描きました。

その山田監督が「3月11日以前と以後の東京の、あるいは日本の人々の心のありかたは違ってしまうのではないか」「撮影を中断して今年の終わりまでにこの国の様子を見よう」と決断したのにはとても共感しますし、監督が2012年春の東京をどのように描くか今から期待したいと思いました。

同じ日、 
日本学術会議の東日本大震災対策委員会は、福島第一原子力発電所の事故対策にロボット技術を活用すべき、との提言(※)を公表しました。

現場各所の放射線量監視、画像撮影、試料採取、また、廃炉作業の一部完全自動化、新規ロボットや新運用システムの開発、自動移動ロボットによる連続巡回モニタリングと自立作業ロボットによる除染作業の一部完全自動化、そして災害対策支援ロボットを維持・保守・改良し運用訓練を行う恒常的な組織・システムの構築 などなど。

まったくタイムリー、ではあります。

原発廃炉までには少なくとも10年、汚染除去後の更地まで30〜100年もかかるといわれている福島第一原発の事故処理。
提言通りにいけば、ロボット関係者は数十年、食いっぱくれがない、ウマすぎる商売になるわけです。

しかし、この危急時にこれまで開発してきた日本のロボットは全く役に立ちませんでした。

多額のプロジェクト予算で開発だけを繰り返し、「絵」になることでマスコミ受けだけは良く、本気で普及・運用を怠ってきたツケがあからさまになっていながら、その反省も、総括もなく、混乱に乗じて、カネずるを引っ張りこもうという魂胆が見え隠れしていると感じます。

3月11日以前と以後も、ロボット関係者の心のありかたは同じなのか

(※)
提言
補足説明

ネズミ一匹とならんことを (2011.4.13)
posted by カーサ at 23:20| Comment(0) | TrackBack(0) | ロボティック・ミッション | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年04月13日

ネズミ一匹とならんことを

東日本大震災と東京電力福島第一原子力発電所の事故を受けて、連日、国内外のロボット(無人化技術含む)を現場に導入しよう(導入した)というニュースが流れています。

●導入している(導入した)と報道されているロボット

・RQ-16A Tホーク(米・ハネウェル社) 軍事用無人ヘリコプター
・RQ-4グローバルホーク(米・ノースロップ・グラマン社) 軍事用無人偵察機
・無人飛行機(エア・フォート・サービスが運用)
・無人油圧ショベル(建設無人化施工協会) 無線による遠隔操作システム

●検討中又は検討されたと報道されているロボット

・タイロン(米・キネティック社) 爆発物処理ロボット
・パックポッド、ウォーリアー (米・アイロボット社) 爆発物処理/運搬ロボット
・遠隔操作ロボット(独)  原子炉の修復や汚染物質除去
・遠隔操作ロボット(仏・アルバ社)  原子炉の修復や汚染物質除去
・防災モニタリングロボット(原子力安全技術センター) 放射線モニタリングなど
・クインス、ケナフなど(国際レスキューシステム研究機構) レスキューロボット 
・能動スコープカメラ(国際レスキューシステム研究機構)  レスキューロボット
・アンカーダイバー3号機 AK-3(東京工業大学)水中探査ロボット

無人化システムの活用を検討する「リモートコントロールプロジェクトチーム」も発足し、現場に投入可能なロボットや無人化システムを精査して、東京電力との調整が始められており、
また、災害対策に寄与するロボット技術を発信する「対災害ロボティクス・タスクフォース」(日本ロボット学会、日本機械学会、計測自動制御学会)も動き出しています。

この重大な危機に多くのロボットが現場に導入され、国民の期待に応える結果(効果)を出すことで、ロボットが信頼を得、これを機に今後様々なロボットの導入、普及に弾みがつくなら、こんなにうれしいことはありません。

震災と原発事故を目の当たりにして、ロボット関係者もなんとか現場の役に立ちたい、あるいはここで名をあげておきたいと熱を帯びている状況かと思いますが、使う側からすれば、信頼できないものに命(責任・評判含む)を預けるわけにはいかないので、大山鳴動して鼠一匹、
その結果として、研究のための開発、メシの種だけの開発にまた多額の税金が使われることになりはしまいか、科学技術という甘い汁に群がる文化を身にまとった黒い輩がまた一層増えやしないか、心配でもあります。


この重大な危機に、ロボットを使わなくて、いつ使うのか。 (2011.3.16)
ロボット文化人 (2006.4.10)
posted by カーサ at 16:55| Comment(0) | TrackBack(0) | ロボティック・ミッション | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年04月06日

はっきり言って、東京電力の電気は使いたくないし、電気代も払いたくない。

福島第一原発事故による放射能拡散、高濃度汚染水流出、計画停電、火力発電所再稼働 ・・・

はっきり言って、自宅では、
東京電力の電気は使いたくないし、電気代も払いたくない。
原発からではなく、再生可能エネルギー(太陽光、風力発電など)による電気を使いたい。

原発や火力発電所がなければ国内の全電力量を賄えないというなら、電力消費の3割を占める家庭用電力だけでも、再生可能エネルギーによる電気が使える電力会社を選択できるようにしてほしい。

政府内には東京電力の発電と送電の分離案もでているようなので、今回の原発事故を機にグリーンエネルギーやスマートグリッドの推進、電気自動車の普及などを視野に入れた電力事業の大改革が進むこととはおもいますが、
まず私たちにできること、それは、

統一地方選挙で再生可能エネルギーを推進する議員を増やすこと。

グリーンピース・ジャパンの2つのキャンペーンは参考になります。

枝野さん、安全な電気がほしいです
でんきをえらぶ 選挙でえらぶ
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2011年04月02日

ロボティック・ライフスタイル・ニュースクリップ 2011.3

2011年3月のロボティック・ライフスタイルニュースをまとめて。。。

<ロボティック・カー>

・オーナー向け情報サービス「インターナビ・リンク」の提供を開始 (ホンダ)
・ITS技術を活用した被災地での通行実績情報を作成 (ITS Japan)

<ロボティック システム>

・テニスなどライン判定の英ホークアイを買収 (ソニー)
・指紋・顔認証技術を応用した個々の果物を写真で識別できる技術を開発 (NEC)

ロボティック・ライフスタイル・ニュースクリップ 2011.2 (2011.3.4)
posted by カーサ at 12:19| Comment(0) | TrackBack(0) | ロボット・ニュースクリップ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする