2011年10月27日

ウルトラプリニー

(つづき)
先日、新燃岳の噴火活動について鹿児島大学の井村隆介准教授は、「地下のマグマだまりへのマグマの供給が続いており、あと2か月ほどで今年1月と同規模の噴火が起きた状態になる可能性がある」と発表しました。

小説「死都日本」(石黒耀著)では、加久藤火山という霧島火山の地下に隠された巨大火山が破局噴火を起こし、噴火に伴う大規模火砕流、火砕サージ、ラハール、降灰、土石流が発生。たった一日で宮崎、鹿児島など南九州が壊滅します。
そして、本州全域の半分以上も火山灰と雨による土石流で経済活動が不能となり、首都機能も完全に麻痺。世界規模の気象異常が引き起こされます。

東日本大震災による地殻変動の影響からか、南九州全域の火山をはじめ、富士山、草津白根山、大島三原山などの多くの火山が活動期に入ったと報告されています。

井村准教授によると、1月26、27日の新燃岳の噴火による火山灰などの噴出量は、桜島の昨年1年間の爆発的噴火(計896回)の10倍だったとのこと。

巨大火山の破局噴火、学術用語では「ウルトラプリニー式噴火」は、日本では7000年〜1万年に1回程度の頻度で起きており、直近では7300年前に鹿児島県南方沖の海底火山(鬼界カルデラ)で起きた破局噴火で噴出した火砕流が50km以上も海面を流走して、南九州で栄えていた縄文文化を壊滅させたといいます。

巨大火山の破局噴火は、まったく想像を絶します。


参考: 読売新聞(2011.10.7)
posted by カーサ at 18:09| Comment(0) | TrackBack(0) | サイエンス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年10月24日

がんばれ、Micro6!

明治大学の黒田洋司氏によると、iRobot社の「パックボット」は、中東の米軍施設に送られた後、実用化のために様々な現場の意見を取り入れたために、ほぼ毎週、実に年間34回もの機能改善を行ったとのこと。

黒田研究室の火山観測ロボット「Micro6」が現在、大島の三原山でフィールドテストを行っています。
その写真がなかなかかっこいいのでご紹介します。
まるで、火星にいるようです。

三原山に置かれた「Micro6」は、明治大学生田キャンパスから遠隔で走行試験をおこないましたが、
生憎、天候にめぐまれず、途中で動かなくなってしまったとのこと。
現地はしばらく天候が回復しないため、再度、現地入りして復旧作業を行うようです。

現場叩き上げこそ、ロボット実用化の近道。

がんばれ、Micro6!
(つづく)
posted by カーサ at 19:34| Comment(0) | TrackBack(0) | ロボティック・ミッション | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年10月18日

果てしなき徒労

神々がシーシュポスに課した罰は、自ら岩をころがして、山の頂まで岩を運び上げるというものでした。
しかし、シーシュポスがあと少しで岩を山頂に届くところまで押し上げると、岩はその重みで底まで転がり落ちてしまい、シーシュポスはまたはじめから岩を運び上げなければなりません。

「シーシュポスの岩」で有名なこの永遠の苦行は、「果てしない徒労」を意味します。

福島市は、住宅や学校など市内全域の生活空間での放射線量を2年間で毎時1マイクロシーベルト以下にすることを目指した本格除染を開始しました。

福島の他の地区でも本格的な除染作業が今後始められると思いますが、コンクリートやアスファルトで覆われている都市部はまだしも、山間部や森林に近い地域はどうするのでしょう。

一度、表土を剥いで除染したとしても、雨が降り、風が吹けば近くの山野から運ばれた放射線により再び汚染されてしまいます。

チェルノブイリでは30キロ圏内の除染を「とても無理」と途中で諦めましたが、日本では例え100年かかろうとも毎時1マイクロシーベルト以下になるまで除染作業は進められる勢いです。

「シーシュポスの岩」と「フクシマの除染」。

永遠に繰り返されるこの「果てしなき徒労」には、しかし、あきらかな違いがあります。
ひとつは無益な労働に従事しなければならぬに至った、その原因。

シーシュポスの場合は、神々の怒りをかった自らの行いが原因であるのに対し、
フクシマは、東京電力福島第1原発事故による人災であること。

もうひとつは、
シーシュポスが、その罰を自らの身をもって償うのに対し、
フクシマは、東京電力が自らの身をもって償うのではなく、汚染された地元民や電力使用の選択肢のない国民が「果てしなく」罪滅ぼしをしなければならないこと。

東京電力の罪は、「果てしなく」重い。


頭をよぎること (2011.9.30)
一通の転居ハガキ (2011.9.1)
死に神に名刺をもらって (2011.3.23)
posted by カーサ at 22:38| Comment(0) | TrackBack(0) | エトセトラ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年10月07日

40と56

スティーブ・ジョブズ氏の訃報を聞いて、ジョン・レノンが暗殺された日のことを想いました。

技術と音楽で、新しい価値や新しい生活スタイルを示しながら、時代と共に生きてきたことが、そう思わせたのかもしれません。

定めである人の一生に、短いも長いもないとはいえ、40歳(ジョン・レノン)、56歳(スティーブ・ジョブズ)という年齢は、50歳を前に亡くなった信長が、その後の日本人の死生観に少なからずの影響を与えたように、これからを生きる世界の若い人たちに、その年齢までに自分は何をするのか、自分は何をしてきたのか、先を見据え、また過去を振り返る、人生の指標となっていくことでしょう。


男がギムレットを飲みたいとき (2007.4.5)
posted by カーサ at 10:28| Comment(0) | TrackBack(0) | エトセトラ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年10月03日

ロボティック・ライフスタイル・ニュースクリップ 2011.9

2011年9月のロボティック・ライフスタイルニュースをまとめて。。。


<ロボティック・カーサ>

・「ルンバ」の新製品「700シリーズ」を発売 (セールス・オンデマンド)
・音声で操作できるエアコン「大清快VOiCE NDRシリーズ」を発売 (東芝ホームアプライアンス)

<ロボティック・カー>

・リアルタイムで路面状態判定する技術を開発 (ブリヂストン)


ロボティック・ライフスタイル・ニュースクリップ 2011.8 (2011.9.4)

posted by カーサ at 17:14| Comment(0) | TrackBack(0) | ロボット・ニュースクリップ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。