2011年12月31日

ロボティック・ライフスタイル・ニュースクリップ 2011.12

2011年12月のロボティック・ライフスタイルニュースをまとめて。。。


<ロボティック システム>

・監視カメラの顔画像など鮮明に拡大する超解像技術を開発(NEC)

<ロボティクス>

・実証実験支援事業の採択先が決定(神奈川県など)
・災害対応無人化システム研究開発プロジェクトの公募を開始(NEDO)


ロボティック・ライフスタイル・ニュースクリップ 2011.11 (2011.11.30)
posted by カーサ at 16:49| Comment(0) | TrackBack(0) | ロボット・ニュースクリップ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年12月28日

今年のロボット大印象2011

今年は東日本大震災・福島第一原発事故を避けては語れない1年となりました。

震災・原発事故があって明らかになったことは、サービスロボットがまったくと言っていいほど役にたたなかったということ。

役に立たなかった理由は、挙げればいくつかあるものの、それらはすべてロボット開発者の言い訳にしか聞こえなかった。
特に原発事故対応では、一部の研究者と大学だけがメディアの脚光を浴びたが、研究者やその所属大学だけが目立っているうちは、ロボットはいつまでたっても役立つものにはならないだろう。

原子力災害に対応できる極限作業ロボットプロジェクトや約60億円を費やした愛知万博でのロボット開発プロジェクトを始め、国などはこの約30年で300億円を優に超える税金をロボット関連プロジェクトに使ってきた。

震災・原発事故は、日本のサービスロボット30年の開発成果を国内外にアッピールする絶好の機会だったにもかかわらず、多くの人々に深い失望だけを残す結果となってしまった。

ロボット開発者は、役に立たなかった言い訳を述べるのではなく、何が足りなかったのか、何故役にたたなかったのかを素直に反省し、この教訓を将来につなげてほしいと思う。

国のロボット開発プロジェクトは現在行われている「生活支援ロボット実用化プロジェクト」(2009〜2013年度)で、一応の終息が図られようとしていたが、皮肉にも震災・原発事故が起きたことで、「災害対応無人化システム研究開発プロジェクト」(NEDO)を始め、被災地でのロボット開発事業がスタートすることになった。

ロボットはタスクやミッションが明確であればあるほど活躍できる可能性が高い。
今後40年をかけて行われる福島第一原発の廃炉に向かっての作業や放射能汚染の処理、がれきの撤去等を通じて、日本のサービスロボットが本当に役立つロボットとして飛躍できるきっかけになるかもしれないが、そのためにはロボット開発者の意識の変革が問われることになるだろう。

それはニーズが高いと思われている介護分野のロボットについてもいえる。
神奈川県の介護ロボットモデル事業を通じてわかってきたことは、完成度の高い製品でも、開発側と介護現場とでは、ロボットの導入、運用面で意識のかい離が甚だしいということ。
今後はロボットを導入、運用するための現場教育をいかに開発、普及させていくか。そこが問われていくことだろう。


◎ロボカーサ・ドットコムで取り上げた商品

ロボティック・カーサ
・Smarbo(東芝ホームアライアンス)
ロボティック・カー
・該当なし
ロボティック・システム
・サービスロボットビジネスの市場動向
ロボティック・ミッション
・該当なし

◎イベントレポート

「ロボット戦争」はどこに向かうのか?(2011.1.22)
震災・原発でのロボット活動報告会(2011.4.24)
震災復興にむけて ロボット技術のいま(2011.5.2)
2011国際ロボット展(2011.11.8)


2011年上半期ロボット・トピックス(2011.7.11)
2011年下半期ロボット・トピックス(2011.12.21)
今年のロボット大印象2010(2010.12.22)
ちょっとだけ気になる商品(25) (2011.11.24)
ネズミ一匹とならんことを (2011.4.13)
3月11日以前と以後も、ロボット関係者の心のありかたは同じなのか (2011.4.14)


posted by カーサ at 11:19| Comment(0) | TrackBack(0) | ロボット・トピックス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年12月21日

2011年下半期ロボット・トピックス

今年下半期のロボット・トピックスを挙げてみました。

●ロボティックなカーサ(住まい)とモビリティ(クルマ)

ロボット技術やロボットを介して、家電や空調をコントロールする家が増えてきている?
また、東京モーターショーではロボティックなモビリティが脚光を浴びる。

・人と家を橋渡しするコミュニケーションロボットを搭載したスマートハウスを販売(三洋ホームズ)
・音声で操作できるエアコン「大清快VOiCE NDRシリーズ」を発売(東芝ホームアプライアンス)
・次世代スマートハウスでPaPeRoを活用(LIXIL)
・家と車の電力融通システムを開発(トヨタホーム)
・「つながるバイク」で協業(トヨタ自動車とヤマハ発動機)
・RoboCar MEV-Cの販売を開始(ZMP)

●好評につき

掃除ロボットの売れ行きが好調だ。妻の誕生日や母の日に、また結婚や敬老のお祝いに掃除ロボットを購入する人が増えている。一人暮らしの男性が買うことも多い。

・自動掃除ロボット「Smarbo」を発売(東芝ホームアプライアンス)
・「ルンバ」の新製品「700シリーズ」を発売(セールス・オンデマンド)

Smarbo ← ロボティック・カーサの項参照

●まずは介護から

11月に開催された「国際ロボット展」でも、自律支援や介護する人向けのロボットの展示が目立った。また、昨年度から行われている神奈川県に続き、国も医療・福祉機器の支援事業をスタートさせた。

・介護医療分野ロボット普及推進事業(神奈川県)
・福祉用具・介護ロボット実用化支援事業(厚生労働省)
・福島県における医療福祉機器・創薬産業拠点整備事業(経済産業省)
・介護支援ロボットRIBA-IIを開発(理研と東海ゴム工業)
・医療・介護支援のための「パートナーロボット」を開発(トヨタ自動車)

2011国際ロボット展 

見ている分には面白いからの脱却 (2011.11.14)
ロボット導入の呼び水となり、さきがけとなるか (2010.9.16 )

●災害にて

被災地の復興や福島第一原発で作業を目的とした事業やプロジェクトがスタートした。
また、今年のグッドデザイン大賞に会員の走行データを活用して被災地の最適なルート案内サービスを提供したホンダの「インターナビ(通行実績情報マップ)」が選ばれた。

・災害対応無人化システム研究開発プロジェクト(NEDO)
・被災地等復興支援事業<ものづくり基盤技術活用事業ほか>(三次補正予算 / 全国中小企業団体中央会)
・自律行動制御技術を新たに搭載した「新型ASIMO」とASIMOで培った技術を応用した「作業アームロボット」を公開(ホンダ)
・東日本大震災でのインターナビ「通行実績情報マップ」で2011年度グッドデザイン大賞を受賞(ホンダ)
・インターナビで被災地の浸水情報を提供(ホンダ)

インターナビ ← ロボティック・カーの項参照

●本気で

サービスロボットの本格普及に向けて、各地で実証実験が進められている。これ以上開発しただけで終わらないためにも。

・セグウェイによる通勤実験を開始(つくば市など)
実証実験支援事業の採択先が決定(神奈川県など) 

2011年上半期ロボット・トピックス (2011.7.11)

ロボティック・ライフスタイル・ニュースクリップ 2011.7
ロボティック・ライフスタイル・ニュースクリップ 2011.8
ロボティック・ライフスタイル・ニュースクリップ 2011.9
ロボティック・ライフスタイル・ニュースクリップ 2011.10
ロボティック・ライフスタイル・ニュースクリップ 2011.11
ロボティック・ライフスタイル・ニュースクリップ 2011.12
posted by カーサ at 21:41| Comment(0) | TrackBack(0) | ロボット・トピックス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年12月08日

ニッポンへのゲートウェイサービス

航空機での移動は、ビジネスであれ、観光であれ、2時間もすれば飽きてしまい、後は、食う寝る遊ぶ(機内映画を観る、音楽を聴く)となってしまうものですが、
日本航空は、2012年3月の国際線(ボーイング787)で電子マンガが読めるサービス(SKY MANGA)を始めると発表しました。

小学館の人気作品30タイトル(各1〜3巻)を電子マンガで読むことができ、作品のラインアップは数カ月単位で変更するとのこと。

当初は、日本語だけのようですが、将来的には英語など外国語のサービスも提供するようなので、JALを利用して日本を訪れる外国人にも日本のフラッグキャリアらしいサービスとして、喜ばれるのではないでしょうか。

欧州からだろうが、アジアからだろうが、機内でハリウッド映画ばかり見せられるよりは余っ程、気が効いたサービスと思えます。


ハワイまで3時間 (2006.7.16)
車窓の未来 (2011.8.5)
posted by カーサ at 20:11| Comment(0) | TrackBack(0) | エトセトラ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする