2012年02月26日

今はまだ、高度1/3里にも満たないチャレンジだけど

先日、大林組は約40年後に造れる建造物として宇宙エレベーターの事業構想を発表しました。

宇宙エレベーターを「地球と宇宙をつなぐ10万キロメートルのタワー」と位置づけ、すでにある技術の発展によって近い将来可能になるとしています。
東京スカイツリーの先は、果たしてどこまで行くのかを考えれば、究極的な高層建築物としての宇宙エレベーター建設は、自然な流れだと思います。

とはいえ、エレベーターを支えるケーブル(カーボンナノチューブ製)を、いかに強く、長く作るかの見通しさえたっていない現状ではありますが。

それでも、千里の道も一歩から。

宇宙エレベーター協会の大野さんから、昨年の「第3回宇宙エレベーター技術競技会」を記録した映像が届きました。(いいですよ!)

2009年に高度150mでスタートし、300m(2010年)、600m(2011年)と高くなり、そして、今年は高度1,200mに挑戦するとのこと。

東京スカイツリーを見上げ、その関心の高さを目の当たりするにつけ、「高みを極めたい」というのは人間の本性だと、つくづく思いますし、なにより、
「高いところをめざす」というのは、目標が明確で、わかりやすい。

40年もたてば、高度千里超(400万m超)も夢ではなくなっていることでしょう。


いただいたご意見につきましては、今後の検討の参考とさせていただきます (2009.5.31)
海のものとも山のものとも宙(そら)のものとも (2009.6.13)

宇宙エレベーター 公開実験
宇宙エレベーター協会 第3回ワークショップ
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2012年02月18日

アコギなことは、してはいけない

ロボット関連の仕事で独立して知り得たもっとも大きなことは、
理系・技術系には、なんと多くの援助や支援策があるのかということ。

アイデアを出せば「補助金」。
ベンチャーを設立すれば「補助金」。
開発をすれば「補助金」。
設備投資をすれば「補助金」。
人を雇えば「補助金」。
機器を導入すれば「補助金」。
産学連携すれば「補助金」。

極限環境ロボットや愛・地球博関連ロボットプロジェクトに代表される、ロボット開発にからんだ巨額の補助金は、研究者の格好の飯の種になる。

そういったことにまったく頼ってこなかった身にすれば、補助金獲得だけに目の色を変え、獲得すればそのことで満足し、帳尻合わせの報告書とマスコミを呼んでの発表でお茶を濁して、
その後のロボットの実用化なんか、知りませんぜという補助金だけが目当ての無責任なロボット研究者や関連企業担当者のなんと多いことか。

ロボットは「絵」になるからマスコミはロボットを取り上げる。
すると、あたかも自分が脚光を浴びて、エラくなったと勘違いしてしまう。

補助金がある内は、尊大でエラぶっていても、補助金がなくなると急にしおらしくなり、いつの間にか部署移動させられていたり、別の補助金目当てにロボットとはまったく関係のないことを唱えていたり・・・

富士重工業の元部長が、経済産業省などから委託されたロボットの研究開発資金を不正に流用した疑いと報じられた。

アコギなことは、してはいけない。
オゴり、エラぶり、いい気になっては、いけない。

一部の人たちではあるけど、これまでずいぶん嫌な想いもし、高慢で無礼な態度にも接してきた。

あなたがたがしたことは、よーく覚えているからね。


3月11日以前と以後も、ロボット関係者の心のありかたは同じなのか (2011.4.14)
posted by カーサ at 17:44| Comment(0) | TrackBack(0) | ロボット・アンダーワールド | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年02月05日

ザッカーバーグの手紙

フェイスブックのマーク・ザッカーバーグCEOが、新規株式公開(IPO)の申請書類に添付した「株主への手紙」の全文が公開されました。

その中で、「ハッカーウエー」と呼ぶ独自の文化について、述べています。
意訳を含めて紹介すると、

1.素早い実行は完璧に勝る

何日もかけて「新しいアイデアは実現可能か」「最良の方法は何か」を議論するよりも、まず試作品を作り、どうなるかを観察すること。

2.自ら手を動かす

根回し(上司への機嫌取り)や、部下を管理することだけを仕事と思うのではなく、自ら手を動かすこと。

3.最も重要な問題の解決に焦点を合わせる
 
もし最大のインパクトを与えたいと考えるのなら、最も重要な問題の解決に焦点を合わせること。

4.速く動く
 
速く動くことでより多くのものを作り、速く学べる。
多くの企業は、失敗を恐れ、動きが遅い。しかし、速く動かなければ、失敗することもない。

5.大胆な決断
 
素晴らしいことをなし遂げるためには、リスクをとる必要(大胆な決断)がある。
多くの企業は本来やるべき大胆な選択を避けるが、最大のリスクは、リスクをとらないこと。世界の変化スピードは速く、リスクをとらなければ失敗が待ち受けている。

6.オープンな世界
 
より多くの情報があればよりよい選択ができ、大きなインパクトを与えられる。

7.人びとの結びつきを強める
 
オープンにすることで、人びとの結びつきを強め、人と人との関係性を重視すること。

モノづくりはITのようにはいかないよ、というロボット関係者の声が聞こえてきそうですが、最近、ロボットに関わる大企業の担当者と会うたび、あなた方は一体どこをみて(誰のために)仕事をしているのかと、ザッカーバーグの手紙を渡したい気持ちになります。

参考:日本経済新聞(2012.2.2)


歴史の転換真只中に (2011.2.1)
40と56 (2011.10.7)
posted by カーサ at 16:54| Comment(0) | TrackBack(0) | エトセトラ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年02月02日

ロボティック・ライフスタイル・ニュースクリップ 2012.1

2012年1月のロボティック・ライフスタイルニュースをまとめて。。。

ロボティック・カーサ

NEW商品 「VOiPY RB-VC01」

ロボティック システム

NEW商品 「2012「おそうじロボット」の導入ユーザー調査と市場展望」
NEW商品 「camitool 紙トール」

ロボティック ミッション

NEW商品 「Seaglider」


ロボティック・ライフスタイル・ニュースクリップ 2011.12 (2011.12.31)

posted by カーサ at 11:59| Comment(0) | TrackBack(0) | ロボット・ニュースクリップ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする