2008年07月14日

恥を知れ、アメリカ

111ヶ国がクラスター爆弾の原則禁止を採択した「ダブリン会議」。

会議にオブザーバーとして参加し、各国代表への水面下での説得交渉や、禁止を求める国際世論の喚起など、条約採択に向け積極的に活動したクラスター爆弾連合(CMC)。

その12日間の活躍を追ったドキュメンタリーがNHKBSで放送されました。

CMC は250を越すNGOの国際連合体。

議長のサイモン・コンウェイ氏は英国の元軍人で、NATOのコソボ紛争の爆弾処理に従軍し、クラスター爆弾の非人間性と、その爆弾の製造国が母国だったことへの強い怒りが、NGOに参加した動機だといいます。

それだけに各国への交渉も大変説得力があるのですが、
番組では、会議不参加のアメリカが参加国に条約を採択しないよう圧力をかけていることを知ると、すぐさまダブリンのアメリカ大使館前に抗議に出かけ、
「恥を知れ、アメリカ!」と連呼するシーンや、
最後まで部分的規制を主張するイギリスの姿勢を覆すため、退役将軍たちを説得して、クラスター爆弾反対の意見書をタイムズ紙に出すことに成功する様子が映し出されていました。

元将軍がクラスター爆弾禁止に賛成するのでは、イギリス政府としても採択に賛成せざるを得なかったようです。

この丁々発止の迫力ある展開は、まるで小説や映画を観るようです。

CMCはきっと将来、ノーベル平和賞を受賞すると思いました。

参考 : 小よく、大を制す (2008.6.5)
posted by カーサ at 00:45| Comment(0) | TrackBack(0) | ポリティクス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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