気象衛星から送られてくる画像は北海道から九州まで、これまで経験したことのない急激に発達する雨雲の姿を捉えていました。
中国が北京オリンピック期間中に雨が降らないよう気象を操作し、そのツケが日本の記録的な「どしゃぶり」につながったと、まことしやかに語られるほどの異常さです。
その頃、国会では宇宙基本法が施行され、宇宙開発戦略本部が発足。今後、内閣主導の宇宙政策が進められることになりました。
これを受けて、わが国の宇宙開発がこれまでの平和利用限定から、軍事利用にシフトしていくのではないかと危惧する世界平和アピール七人委員会は、抗議のアピールを発表しました。
同じ頃、米空軍は第174戦闘攻撃部隊に配備していた戦闘機を全て、MQ-9「リーパー」無人航空機に改編することを決定。
同部隊は今秋までにMQ-9無人航空機だけで編成された部隊になるといいます。
また、イラク南部で偵察中のMQ-9無人航空機が爆弾を搭載した無人の攻撃車両を発見。ただちに搭載していたレーザー爆弾を使って、この無人攻撃車両を破壊したと伝えられました。
グルジア紛争も、4月ころにグルジアの複数の無人偵察機(UAV)がロシアの『MiG-29』によって撃ち落とされたあたりからくすぶっていたようで、
世界的に見れば、ロボットの活用は、平和利用よりも軍事利用で進んでいます。
世界平和アピール七人委員会が、ロボットの軍事利用に抗議する日も遠くない気がします。
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