2008年09月03日

自戒の言葉として

福田首相の辞任会見。
特に感想はありませんが、中国新聞の記者が最後に放った「総理の会見が国民にはひとごとのように聞こえる」という質問は、メディアに携わる者誰もがハッとしたのではないでしょうか。

誘拐された人は、犯人と過ごす期間が長くなると、誘拐犯たちにある種のシンパシーを感じるようになるといわれます。

どの分野、どの業界にしろ、そこにどっぷりとつかってしまえば、いつの間にか客観的で批判的精神が薄れていきます。
特に権威や権力に対する、客観的かつ批判的精神の欠如は、メディアの「死」を意味します。

当の記者は質問の意図として、「これまでの取材や、会見を聞いていて疑問に思ったことを率直に聞いただけ。それ以上でもそれ以下でもありません」と発表しています。

どのようなメディアであれ、疑問に思ったことを率直に聞く姿勢の大切さを象徴した質問だったと思います。
自戒の言葉とすべきでしょう。

参考 : 夕刊フジ 9月3日

ジェミノイドを一番必要としている人に (2007.9.24)
posted by カーサ at 19:19| Comment(0) | TrackBack(0) | ポリティクス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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