ここでは未来に希望が持てる数字をあげてみようと思います。
まずは、歴史の事実から。
ガソリン自動車の発明は、1886年。トヨタのハイブリッド車プリウスの発売は、1997年。この期間は、111年。
ライト兄弟がはじめて飛行に成功したのは、1903年。アポロ11号が月面に着陸したのは、1969年。この期間は、66年。
猿から人間に進化するのに、つまり大脳が2倍になるのに、数百万年。
チップに搭載するトランジスタ数が2倍になるのに、約2年。
コンピュータの記憶容量が2倍になるのに、約13ヶ月。
ホンダのASIMOがゆっくり歩いて登場したのは、2000年。その5年後、円を描いて走ることができるまでになりました。
ロボット関連技術の累計出願件数(1990〜1999年)、日本15,038件、欧州3,217件、米国2,471件。ロボット特許の日本の出願割合は、65%にもなります。
次は、未来の数字をあげます。
ある調査会社によるパートナーロボットの市場規模予測では、2004年は約70億円、2010年には550億円。
カーツワイルの予測によれば、コンピュータの記憶容量は、2020年までに人間一人分の頭脳の「潜在的な容量」に追いつき、2050年までに全人類の頭脳を合わせたものに匹敵するようになると言っています。
また未来学者イアン・ピアソンによると、ヒューマノイドロボットは、2008年までに工場で使われ、家庭の掃除や整理整頓もできるようになる。また、2017年にはロボットが自分で自分を修理するようになり、2020年には国によってはロボットの数が人間と同じになる。そして2030年には身体的にも精神的にもロボットは人間にまさると言っています。
ちなみにASIMOの製作者も2010年代中頃までに、ヒューマノイドロボットが家庭内で簡単な家事を行うことができるようになるだろうと言っています。
1997年に始まったロボットのサッカー大会「RoboCup」も2050年に人間のワールドカップ優勝チームに勝利することを目標にしています。
将来の予測は難しいですが、過去のことはわかります。
15年前の1990年当時、今では当たり前のインターネットやメールもまた携帯電話さえも、ほんのごく一部の人のものでした。
2020年といえば、今から15年後。きっとロボットが身近な存在になっていることでしょう。
15年先が楽しみです。
(参考文献「ロボットウィズアス」小野成司著)