2009年05月05日

それぞれのグラン・トリノ

映画「グラン・トリノ」の主人公、ウォルトが大切にしているのは72年製のフォード・グラン・トリノ・クーペ。
頑固者のウォルトは35年以上、その愛車一途に暮らしてきました。

オペル・ティグラ・クーペに乗って、13年になります。

日本人デザインによるスタイリングは今も古さを感じさせませんが、
ペダル位置は極端に内側で、乗り心地は硬く、シートベルトの引き出しにはコツが必要で、2+2の後席は160cm以下の子供しか乗れず、エアコンはパワー不足で、夏場は地獄 ・・・・
と、欠点だらけのティグラ。
まぁ、欠点もよくいえば個性。長年乗れば、そんな個性に愛着も湧きます。

とはいえ、保険代、駐車場代、ガソリン代、車検代を含めると、ティグラの年間維持費は30万円以上。
しかも、日本の自動車税は何故か13年を越えると1割増し。
また、今年は環境対応車への買い換え・購入への補助制度が施行されることもあり、
何軒かの中古車仲介業者に下取り査定をしてもらいました。

その結果は、全社、査定額0円。 

長年、苦楽を共にした車が、0円。
どんなに愛情を持って乗っていようがいまいが、0円。
市場ではまったく価値なしと判断されたわけで、それは自分に価値がないと烙印を押されたような感じがして、暗雲とした気持ちになりました。

エンジンの調子もよく、特にこれといった故障もない愛車が、クズ鉄同然に廃車・解体されるかと思うとなんだかとても不憫になり、ずいぶん高くついたけど、結局車検に出しました。

機械である車に対し、まさか自分がこんな感情をもつとは思わなかっただけに、これが長年生活を共にしてきたロボットだとしたら、一体どんな心持ちになるのか。そんなことを思ったりしました。
(つづく)


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