2006年01月18日

プレミアム・ロボット

<つづき>
最近の中国で「三高」と呼ばれる「新富裕層」の人たち。
彼らもやはりブランド品が大好きなようで、車はBMW、ノートパソコンはIBM、携帯電話はNokia、香水はChanelが人気なのだそうです。
メリルリンチ社によると現在世界の高級品の12%を中国人が買っており、2015年には米国、日本を追い越して世界一になるだろうと予測しています。

中国だけでなく、ロシア、インド、ブラジルなど経済力を急進させている国の「新富裕層」もきっと同じように高級品嗜好を強めていくと思われます。

このような消費意欲旺盛な、世界の「新富裕層」をターゲットとした「プレミアム・ロボット」の開発が今後重要になっていくのではないかと思っています。

ユーザーの要望に応じてカスタマイズできる完全受注型のロボット。
価格は当然高額となりますが、安易な価格競争に陥ることなく、世界のロボット市場でいち早く独自のブランドを確立できるのではないかと思います。
それには、目の肥えた「新富裕層」を満足させるだけの機能やデザインにすぐれていることはもちろん、ロボットを購入することで「上質で豊かなライフスタイル」が描ける商品でなければなりません。
また他にはない、自分だけの「特別なロボット」である必要があります。

そうでなければ、特許件数で世界を圧倒している(※)とはいえ、「ユビキタス大国」を目指すお隣り韓国にスタートダッシュで負ける可能性があります。
韓国では今年、ホームロボット600台を無料で配布し、家庭におけるロボットの実証実験を始めます。低価格をウリとした一家に一台の「国民ロボット」の普及を目指しているようです。
ちなみに昨年、都内限定100台で販売された三菱重工のホームロボット、Wakamaruの販売数は、目標の半分程度。無料配布とはいえ600台というのは、相当な数だといえます。

2001年から2年ほど、僕は銀行のプライベートバンキング層向けサービスの企画開発に携わっていました。
そこで強く感じたことは、とても単純な結論でした。
プライベートバンキング層、つまり資産家イコール優良な消費者ではない、ということでした。
お金を持っていても消費しない人たちが大半を占めます。当然無駄なお金は使いません。
ですから、「プレミアム・ロボット」のターゲットはプライベートバンキング層ではなく、消費意欲が旺盛な「新富裕層」とすべきなのです。

※ロボット関連技術の累計出願件数(1990〜1999年)
 日本15,038件、欧州3,217件、米国2,471件。
 日本のロボット特許出願割合は、65%にもなります。


参考:
毎日新聞 2006年1月15日
毎日新聞 2006年1月16日
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