日本時間の午後10時に始まった試合が終わったのは、午前2時半過ぎ。
昨年 (対ラファエル・ナダル)に続いて4時間を越える決勝戦となりました。
緊迫した「接戦」ではありましたが、かつてのボルグ対マッケンローのような手に汗握る「熱戦」という感じはしませんでした。
それは、両者共に冷静で、非常に高度な技術と体力を有し、相手のサービスブレークを許さない(ロディックにいたっては最終セット第30ゲームまで!)、ぎりぎりの心理戦が展開され、それはスポーツの試合というより、将棋の対局を見ているような印象でした。
ウィンブルドンは、ケント公がボールボーイ(ボールパーソン)や審判の労を労い、勝者がユーモアを交えて喜びを表現し、会場全体が勝者、敗者を暖かく称える表彰式がとても好きなのですが、今回のような試合の後では、将棋の「感想戦」のように、選手が試合を振り返り、そのときの心理状況、攻撃の狙い、勝敗のポイントなどを解説してくれればなぁと思いました。
ボナンザに感じる「擬似感性」 (2007.4.23)