2009年09月11日

定時運行、当たり前の難しさ

どのような職種、分野に関わらず、本当にすばらしいプロの現場というのは、傍から見ると以外なほど静かなものです。

HTV技術実証機を搭載したH-UBロケット試験機が「定刻」通り、静かに打上げられました。
あっさり発射されたというのが映像を見ての印象です。

もちろん、この「あっさり発射」の陰には、関係者の計り知れない努力と綿密な計画、何十回にもわたる打ち上げシミュレーションがあったことと思います。

それゆえ、この「あっさり発射」感は重要です。

H-UBは、HTVを国際宇宙ステーションに運ぶだけでなく、大型の人工衛星を宇宙に届ける打ち上げ輸送機です。「輸送」である以上、「定刻」に出発して、「定刻」に到着するのが理想であり、使命です。

商業打上げ輸送の国際的な競争を考えた場合、この「定時運行」は種子島宇宙センターという立地上の不利な条件を補ううえで、大きな要素になることと思います。

技術がありながら、宇宙の商業化では欧州やロシアに遅れをとり、最近ではインドや中国にさえ追い上げられている日本にとって、当たり前のように「定刻」に打ち上げられた今回のH-UBロケットの「定時運行」は、とても大きな成果だと思います。

分離したHTVが、ISSにも静かにドッキングすることを願っています。


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posted by カーサ at 20:25| Comment(0) | TrackBack(0) | ロボティック・ミッション | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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