2009年09月14日

3人わかってくれる人がいたら大丈夫

イチローが9年連続で200本安打を達成した夜、希望学の研究から見えてきた「希望」再生についての番組※1が放送されました。

東京大学社会科学研究所の希望学プロジェクトが行ったアンケートによると36.2%の人が「希望がない」と答えたそうです。

希望とは、変革の原動力。

しかし、先がまったく見えない場合も、また、先が見えてしまった場合にも、希望は感じられないといいます。

希望には物語が必要で、物語とは人生における紆余曲折のことであり、効率が重視されるばかりの今の世の中では、一人ひとりが物語を持ちにくくなっている。

では、どうすれば希望を取り戻せるのか。

希望学のプロジェクトでは、かつて「製鉄の街」として栄えた岩手県釜石市を日本の未来像と位置づけ、現地調査を行いました。
そして、その結果から見えてくる「希望」再生のヒントとは、

・ローカルアイデンティティの再構築
・Uターン組が風を起こす
・ウィークタイズ※2の重要性 

番組では、地域振興のために自力で遊園地を運営するも、失敗。多額の借金をなんとか返済し、ふたたび水ビジネスを起して地域を活性化している一人の男性を紹介していました。

その方の言葉が印象的です。
「3人わかってくれる人がいたら大丈夫」


※1 NHK 「クローズアップ現代」 (9.14)
※2 ゆるく結んだネクタイのように、たまにしか会わないくらいの友人や知り合いとのゆるやかなつながりのこと。自分が日頃気づかない長所を見つけたり、思いがけない可能性に気づかせてくれたりする。その反対が「ストロングタイズ」。強い結びつきの人間関係を指し、同じ職場や同じ学校のように強い結びつきの付き合いの事。同じ価値観や同じ目的意識の集団のため、自分の新しい価値観の醸成や、思いがけない自分の可能性、新しい世界の発見には繋がりにくい。


ダイジョウブ・ロボ (2006.9.27)

posted by カーサ at 21:00| Comment(0) | TrackBack(1) | エトセトラ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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Tracked: 2009-09-15 02:10