2009年10月28日

“小型衛星は幕の内弁当であり、お母さんの手作り弁当” 宇宙に関わる人々の言葉 (4)

(つづき)
引き続き、日本の宇宙開発利用の現状と今後の動向についてまとめた、「宇宙関連ビジネスの波及効果と有望分野」の取材で印象に残った言葉をご紹介します。


・企業としても人がいるとそれにお金が付くからということもあるが、本当に大勢の人が張り付く必要があるのか、その議論もあまりせずにこれまでやってきた。小さな衛星にすると安くなるが、それでは企業は儲からないし、手間が何十分の一になるわけではないので、それなら大きな衛星を一個取ったほうがいいと考えてきた。そのため、小さくしようという発想が出てこなかった。だから光学やレンズも大きいほうが一個あたりの値段が高いのでそのほうが儲かるというロジックできた。

・10cmのCubeSatのコンセプトを出したのはアメリカ人。しかし、世界で一番うまく作っているのは日本人だ。決められたサイズの中に技術を詰め込むことは日本人が世界一なので、そこで日本は勝負すべき。これは、毎日、具の種類や栄養を考えて、限られた箱にきっちり詰め込むお母さんのお弁当や幕の内弁当と同じで、箱庭や盆栽、ケータイ、ウォークマンなどに通じる日本の文化。

小型衛星は幕の内弁当であり、お母さんの手作り弁当。日本人のマインドに合っている。得意な分野で勝負すべきで、コンセプトで勝負しても負ける。新しいロケットや宇宙ステーション、惑星探査などはコンセプトメーキングに近い。何をやるか、どういうシステムでやるのかを考えていかなければならない。それは日本人は弱い。サイズが限られた中でどれだけ機能を盛り込むのかを考えたいのが日本人。そういうところで勝負すべきだし、そこなら勝てると思う。日本人の強みが生かされ、かつ、日本人の志向に合った小型衛星をやるべきだと思う。 (E大学研究室)


“信頼性という概念でサボる” 宇宙に関わる人々の言葉 (3) (2009.10.21)



posted by カーサ at 20:08| Comment(0) | TrackBack(0) | ロボット・リサーチ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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