仕分けの様子を実際に見てみた印象は、「極めて真っ当」というものでした。
評価の基本は、「事業/制度の必要性」、「国で行う必要性」、「緊急性」など。
専門性のある項目について、1時間という限られた時間の中でその必要性を判断することに批判があるようですが、あまり知らない項目でも、その事業の背景やどこに問題があるのかは、仕分け人と省庁の説明でかなりわかります。
また、仕分け人の指摘のほうが的を得ているのか、事業推進を説く省庁側の話のほうが納得できるのかは、互いのやりとりを聞いていれば十分理解でき、審議の経過を踏まえて下されるとりまとめ役の評決もきわめて妥当なものと思いました。
TVニュースでは、仕分け人と省庁担当者との激しいやりとりばかりがクローズアップされ、仕分け人が一方的に審議を進めているような印象ですが、省庁の担当者がその事業を本当に必要なのだと本気で説明すれば、仕分け人もなんとか予算を通してあげたいと援護する意見も出たりして、審議そのものに一体感が感じられる場面もありました。
予算が削られる省庁側からすれば、なんでうちだけと思うでしょうが、密室同然で決まり、惰性で続いてきた事業を本当はおかしいと思っている省庁関係者も多いと思うので、このような公開での評決は変革へのよいきっかけになるでしょうし、なにより外部の人にさまざまな点を指摘され、それに対して事業の必要性を本気で説明することは、担当者本人にとっても考えが整理され、事業にかける思いもより強くなるのでは。
また、指摘された意見からあらたなアイディアが生まれることもあると思います。
とりまとめ役も述べていましたが、「事業をただ切ることが主眼ではなく、国民みんなでよりよい制度を作っていくことが目的」であってほしいと思いました。
一方、仕分け人、特に議員は特定の事業に何年も携わる省庁の担当者を相手にするわけですから、彼らに負けないよう、今まで以上に勉強しなければなりません。
今後このような「事業仕分け」が都道府県、市町村レベルでも行われるようになれば、行政、議員共に緊張感が生まれ、また国民も予算決定場面に参加することで、税金の使途に目を光らせることができ、自然とよい国づくりをしていこうという風潮になっていくのではないかと感じました。
財務省印刷局になんで体育館とプールが必要なのだ、それこそムダじゃないかなど、いろいろな意見がある「事業仕分け」ですが、時間が許せば是非会場で体験してみてください。
どの項目の審議も大変面白く、きっとすべてを傍聴したいと思うはずですよ。
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民主党の蓮舫や枝野のような科学技術に無知で、日本の将来に無関心な人物が仕分け人では、致し方ないこと。
毎年2.5兆円の税金を使う高速道路無料化は、無駄な予算であるから、事業仕分けによって廃止してもらいたい。そして、宇宙開発に使ってもらいたい。
民主党には成長戦略が無く、成長のための投資と無駄を区別する能力も無いことが見えてきた。
なお、現在のスパコン性能順位は、1〜3位は米国、4位はドイツ、5位は中国、6〜10位は米国そして日本は30位以下。