これは、働きアリも疲れて休息するので、「働かないアリ」がいることで、働き方に差がでるよう誰も働かなくなる時間を減らし、安定した労働力を保つ集団維持の仕組みなのではないかとみられています。
組織としての会社も社員全員が優秀というところは少なく、10人いれば、そのうちの3人が利益を産み出し、5人は可もなく不可もなく、2人がたいした仕事をしていないという感じでしょうか。
会社にとって優秀な社員が人間としてできた人物であるかは別で、優秀である分自己主張も強くなり、人間関係がギスギスしがち。そんな中、たいした仕事をしていないと思われている社員が「潤滑油」となって、会社がうまく回っているケースは多いものです。
「あの人がいるとホッとする」という存在は、組織として重要です。
なにかにつけゆとりのなくなってきている世の中で、具体的に役に立つわけではないけれど、人とコミュニケーションできる「ホッとする存在としてのロボット」の需要は大きいと思いますが、タスクが明確でないだけに技術的には高度で、まだまだ当分は「ホッ」とする前に「イラッ」としてしまう?
参考 : 読売新聞 (2009年11月28日)