共に、素晴らしいショットの連続で、大変見ごたえのある試合となりました。
カーリングの特徴は、「スウィーピング」と呼ばれるブラシをこする技術。
ブラシをこすることで氷を溶かしてストーンの動きをなめらかにしているのだとばかり思っていましたが、実際は「こすることで熱が加わり(温度を上げ)、氷の微粒子が潤滑剤となって、ストーンの摩擦を減少させ、速度を保つことができる」のだそうです。
同じ氷を複数回ブラシでこするほうがさらに熱が発生するので、ハウスの近くでは素早くスウィープする方が効率的とのこと。
また、ストーンを大きく曲げる「カール」は、回転しながら接触面の上を進む物体は摩擦によって曲がると予想される方向とは逆に曲がる「逆向きのカール」といわれる現象で、物理学の対象となるほどの理論化できない複雑な現象なのだそうです。
「氷上のチェス」と呼ばれるだけに先を読む頭脳と理系的な知性が必要なカーリングですが、試合中に聞こえるチーム青森の選手たちの、いかにもいまどきの、それでいてちょっとのんびりとした女の子言葉や、それまで冷静に戦術を説明していた解説者が唐突に叫ぶ「ナイショッ!」(ナイスショット)など、見ていて楽しいスポーツでもあります。
それにしてもイギリスチームの19歳の司令塔、イヴ・ミュアヘッド。
知性と根性と感情とが全面に現われるその美しい顔立ちは、要注目です。
参考 : フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)「カーリング」の項
ロボットが似合うスポーツ (2006.2.27)