そして思うのは、ロボットが機械として、また情報処理システムとして出来ているため、やはり元来のメカ好き、パソコン好きの方が多いということ。
なので、広報担当など一部を除いて、関係者はほとんど男性。
あらゆる職場に女性が進出していることを考えると、ロボット業は「男の最後の聖域」かもしれません。
昨年後半あたりからロボットの実証実験が全国で数多く行われるようになりました。
実証結果を踏まえて、実用化を目指すわけですが、実際商品化されるまでには、早くて2年、通常3〜5年位の期間が必要です。
それでも本当に役立つロボットが実現するのは、2020年前後といわれています。
多くのロボット関係者が「今」ではなく、これから「先」のことを思い描いています。
なぜなら「今」は実現できないけど、ロボットテクノロジーやロボットを取り巻く環境の向上により「将来」は実現できるだろうと想うからです。
ロボットとの暮らしを考える上で大切なことは、今の生活に不足していることを補うことではなく、将来のロボットと暮らす豊かな未来イメージを想い描くこと。
それは「未来の生活」から想像することなしには不可能です。
女性の方には怒られてしまうかもしれませんが、この「想像力」こそが、男に残された「最後の聖域」であると思います。
それが、ロボット関係者に男が多い本当の理由、かもしれません。
<つづく>
参考 : 「よくわかる、未来生活」での石黒周氏の講演より(下線箇所)