ロボット関連を仕事にして、一番驚いたのは、「実証実験」という言葉。
モノづくりにおいては、モノを設計、開発した後、実用化するために必ず「実証実験」を行います。
製品化するための大切な過程なのですが、その実験結果によっては、製品化に至らない場合もあり、しかも、結果的に失敗に終わったとしてもその責任を問われることもなく、平然と(部外者からはそのように見える)次の仕事にとりかかる。
これは、例えば、文系の代表、営業職を例にすればその違いは歴然です。
営業は、なにより結果がすべて。
いくら、「私は人一倍努力をしました。しかし、営業先の担当者が変わり、販売にむすびつけることができませんでした」、と言ったところで、それはすべて「言い訳」となり、結果が出なければ評価は「0」。
責任をとらされてリストラといったことさえあります。
今回上演する「ロボティック・ドラマ」に「ロボット実証実験シアター」という副題がついているのは、
ドラマづくりにおけるプロセスの重要性と、上演結果に対する検証をきちんと行いたい と思ったことによります。
ロボットと役者とのからみはうまくいったのか、ロボットの音声認識や音声合成、遠隔操作など技術的なことはどうだったのか、関心のある層への告知はきちんとなされたのかなど、今回経験したさまざまなことを検証したいと思っています。
とはいえ、まずは「ロボティック・ドラマ」をご覧いただき、その出来についての感想を是非、お聞かせください。
「ロボティック・ドラマ」 → 詳細
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