2010年05月16日

蟻は二番目の足から歩きだすんです

画家の熊谷守一は、若いころ、子供が次々にできてなにかと金が入用の時に、妻から何べんも「絵をかいてください。作品さえできればなんとか金に代えられる」といわれても、ヤル気がまったくおこらず、一年間、一度も絵筆を握らなかったことがありました。

また、振動数の計算に夢中になり、毎晩毎晩夜ふけまで、計算にせいを出していたので、妻からは「そんな難しい計算ばかりして、生活の計算はいっこうしない」と言われていました。

そして晩年、熊谷守一は庭にムシロをひいてゴロリと横になり、蟻の歩きかたを幾年も見て、言いました。
「蟻は二番目の足から歩きだすんです」

参考 へたも絵のうち (熊谷守一著、平凡社)


おおらかにいきましょう (2010.3.13)
posted by カーサ at 16:52| Comment(0) | TrackBack(0) | エトセトラ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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