障害者の自立支援のためのロボットの開発は既に1970年代から始まっており、国もこれまでさまざまな開発プロジェクトを実施して、述べ100億円以上の税金を投入してきました。
残念ながらそのほとんどは「研究のための研究」や「研究者の飯の種」に終わってしまったわけですが、それでも実用化されたロボットは少なからずあり、また自立を支援する機器も数多く商品化されています。
しかし、それにも関わらず障害者施設など現場で使用される機器は非常に限られているというのが現実です。
その原因として、機器が高価、使用者の声を聞いたものではない、実際使えたものではないなど、いろいろな声がありますが、いずれにしろ、「研究のための開発」にお金を使うのはもうやめにして、サービスを利用・提供する人材の教育と育成に力点を置く段階にきているのではと感じます。
民主党は今年1月、現行の「障害者自立支援法」を廃止し、2013年8月までに新法をつくることを表明しました。
是非この機会に、国、県、市町村それぞれのレベルで既存自立支援ロボット・機器を活用するための人材教育、研修について議論されることを期待したいと思います。
自立支援をめぐる言葉(1) (2007.3 15)
自立支援をめぐる言葉(2) (2007.3.16)
自立支援をめぐる言葉(3) (2007.3.18)
飯の種では、たまらない (2009.6.21)
「人の役に立つロボット」始動! (2008.10.8)
ユーザー担当者の言葉(1) (2008.3.3)
ユーザー担当者の言葉(2) (2008.3.)
バリアフリー、Intimateな技術の活用 (2007.7.27)
自立支援ロボットに求められているもの (2007.7.25)
エスの評価 (2006.12.12)
人に役立つロボット最前線 (2006.10.1)
後は「やるだけ」 (2006.8.16)
「RI−MAN」へのドロップキック (2006.4.1)