先日アメリカで発表された、なんでも掴めて、操作できるロボット。
砂のような粒子が液体に似ている性質から、固体へと変化する「ジャミング転移」現象(※1)を利用して、事前にモノの形状がわからなくても(※2)、細いペンから、水の入ったコップ、やわらかい生卵まで持ち上げることができます。
生卵のようなデリケートなモノを持ち上げる場合、圧力が弱ければ落ちてしまうし、強すぎればつぶしてしまいます。このロボットは生卵全体を適切な圧力で掴み、持ち上げることができるのです。
人間の生活環境下でロボットを動かすために、日本ではロボットが扱いやすいハンドルなどを開発する「ロボットのためのユニバーサルデザイン」の研究が行われています。
これはロボットの「指」(ハンド)の形状に合わせてモノをデザインするというアプローチで、これはこれで非常に現実的な手法だとは思いますが、このアメリカのロボットのような、形状がわからないなら、わからないなりになんとか対応させてしまおうという、なんとも力づくな逆転の発想が素晴らしいと思いました。
まったく、「アイディアはシンプルだが、効果的で強力」です。
(※1)粉体は密度が低い場合は流動するが、密度が高くなると流動性を失い、固体のようになる
(※2)粒子を詰めた袋がモノに密着すると、粒子間の空気を掃除機で吸い取り、モノの輪郭に沿った形で固定される
参考 WIRED VISION(2010年10月27日)
逆転の発想の遺伝子 (2007.4.10)
本当の想像力 (2009.5.24)
テクノロジーを用いて大きな問題を解決する (2010.10.15)
2010年11月01日
この記事へのコメント
コメントを書く
この記事へのトラックバック



