現在販売されているパロや清掃ロボットの現状、また、パナソニックのロボット事業化などについて、担当者から発表がありました。
印象に残った言葉を中心にご紹介します。
はじめに、セラピー用ロボットのパロ。(←「パロ」の項参照)
『富山県で生産されているパロは、現在世界30ヶ国で約1700体が販売されている。
デンマークでは100ヶ所以上の高齢者施設で活用され、セラピストにパロの利用方法やメンテナンスの仕方等を学ぶパロの免許制度も導入した。
パロはそれ自体にセラピー効果があるとはなっていないが、パロと接することで人は精神的な安らぎを得ることができる。それはこころの豊かさを提供するということ。
歴史や文化に根ざしたところ(富山県)で生産し、こころの豊かさという主観的な価値をもつことは付加価値につながり、そのことが安易な価格競争に落ち入ることを回避する。
今後は、福祉先進国であるデンマークと最先端の福祉機器(ロボット)のある日本が組むことで、互いの強みを生かして、他のヨーロッパ諸国に水平展開していきたい』
日本同様高齢化が進むデンマークですが、移民受け入れには消極的。そのため、機械導入による介護の負担軽減に取り組んでおり、日本のロボットメーカーにも積極的にアプローチしています。
パロやHAL福祉用(←「HAL福祉用」の項参照)に続き、ロボリア(← 「ロボリア」の項参照)や、
先日発表のあったパーソナルモビリティ「STAVi」なども導入されていくのかもしれません。
(つづく)
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