また、「緊急を要する」ということも、あるでしょう。
しかし、公の機関が正式な記者発表をする場合、十分検討・計画の上、もっとも効果的なタイミングになるよう行うのが普通です。
昨日の小惑星探査機「はやぶさ」が小惑星イトカワの微粒子の採取に成功したとする宇宙航空研究開発機構(JAXA)の記者発表。
世界初の偉業が、なぜこの日に発表されたのか。
それは、「元気な日本復活特別枠」の予算獲得や明日18日の事業仕分け (宇宙開発事業)を意識したことは、明白です。
「はやぶさ」の世界初の成果を最大限利用してのなりふり構わぬそのやり方には、あざとささえ感じます。
数々の苦難を乗り越え、月と彗星以外の物質を世界で初めて持ち帰った「はやぶさ」。
プロジェクトに関わった関係者の熱意と努力は、どんなに称賛しても足りないほど素晴らしいことだけに、とても残念な気持ちです。
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