家庭用のロボットを分類すれば、 <( )内は代表的なロボット>
@エンターテインメントロボット(AIBO)
Aホビーロボット(KHR-1)
B見守り・監視ロボット(ロボリア)
C掃除ロボット(ルンバ・ディスカバリー)
D介護・福祉ロボット
E生活支援ロボット
などがあり、現在@からCの分野には、ロボットベンチャーを含め、様々な企業が参入しています。
ただし、多くの人が求めているロボットは、D、Eに代表される「人に役立つロボット」。
経済産業省の「戦略的先端ロボット要素技術開発プロジェクト」も将来の市場や社会的ニーズを満たす「要素技術の開発」を目的にしており、ロボット技術がロボット以外の製品分野(自動車や情報家電など)にも広く波及することを期待しています。
これは、ロボット開発をロボット単体だけにとどめるのではなく、体力のある企業(自動車、エレクトロニクス産業)を巻き込んで、ロボット技術を既存分野に応用させることで基幹産業の国際競争力を強化すると共に、ロボット市場を早期に立ち上げようとするものです。
今後、車や家を含めあらゆる空間がロボット化することを踏まえれば、ロボット単体の開発にこだわるのではなく、ロボット適応分野の拡大を目指す経済産業省のこのプロジェクトは、正しい方向性だと思います。
ただし、経済産業省は、次のように言うことも忘れていません。
「・・・市場の失敗に対応すべく、国として関与すべきミッション」