今年発売されたヤマハの電動二輪車「EC-03」をはじめ、大手メーカー(ヤマハ、ホンダ、スズキ)の電動二輪車の販売ルートは、既存の二輪車販売店を中心に販売される予定であるのに対し、ベンチャーなど中小企業はその販売ルートを家電量販店、ホームセンター(ホーマック、コメリ、ケーヨーなど)、自動車電装関連会社などに拡げつつあります。
今回まとめたパーソナリティモビリティのリポートで取材したある企業の担当者は、今後の電動二輪車の可能性について、次のように述べています。
「電動二輪車は、モーターとバッテリーとコントローラーがあれば作ることは簡単である。あとは販路を持っていればいい。なので、モーターはこれ、車体はこれ、色はこれといった必要なパーツを組み合わせてインターネットでカスタマイズして売る、パソコンのDELLのようなモデルが出来ると考えている。
このモーターとバッテリーだったら、使用距離はこれくらい、最低限走ればいいから5万円で欲しいとか自分の用途に合ったバイクを購入することが出来るようになる」。
既に、米国エレクトリック・モータースポートの電動スポーツバイクでは、バッテリー (鉛・ニッケル水素・リチウムイオン)、モーター (低速型・標準型・高速型)、ギア (低速型・標準型・高速型)がそれぞれ3タイプ用意され、加速重視型に仕立てるにはリチウム+低速モーター+低速ギアの組み合わせにするなど、自分好みのバイクにセッティングできます。
また、車両とPCをリンクさせることで、スロットル開度、回生ブレーキ、最高速度、走行可能距離などの変更や、バッテリー状態の分析、エラーの検出もできるようです。
インターネットを通じて、何百種類のパーツの中から自分好みにカスタマイズされた電動二輪車が、中国やインド、ベトナムなどで梱包・発送され、自宅で組み立て、充電し、街中を疾走する日も近いかもしれません。
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