2011年02月01日

歴史の転換真只中に

誰が今のエジプトの事態を予期できたでしょうか。
カイロ中心部に集まる100万人の民衆。チェニジアの政権転覆から、僅か半月足らずでの急展開です。

チェニジアやエジプトの若者たちが行動を起こす原動力になったのは、ソーシャルメディアの存在。特にfacebookを通じて自然発生的にデモが組織されていったようです。

ハーバード大学の学生マーク・ザッカーバーグがFacebookをいかに生み出し、世界で5億人が利用するSNSとなったかを描く、映画「ソーシャル・ネットワーク」は、アーロン・ソーキンの秀逸な脚本、監督のデヴィッド・フィンチャーの際立つ映像センスにより、見事な作品に仕上がっています。

映画の内容は「現実とは違っている」とザッカーバーグ本人が言っている通り、映画ならではのドラマチックな展開となっていますが、すばらしいと思ったのはITの勢い、スピード感をそのまま過剰なほどの映像とセリフで表現したところ。

なにより「今」という時代を描いています。

実際、チェニジアやエジプトの動静を伝えるTVのニュース映像は、まるで映画の続きを見ているかのよう。

facebookやウィキリークスが登場して僅か数年。
これからいくつの政権がインターネットによって倒されていくのか。
我々は今、歴史の転換真只中にいます。


現代の二.二六 (2010.11.5)
posted by カーサ at 22:46| Comment(0) | TrackBack(0) | シネマ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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