ハイブリッド車は全体の7割弱が電装品(エレクトロニクス)で、燃料電池車になるとその比率は9割程度まで上がる可能性があるようです。
東京大学の新誠一氏は、エレクトロニクス化によるクルマの将来について、車に装備されている当たり前の物をひとつずつ消していくというおもしろい試みをしています。
キー、3連メータ、ミラー、窓、ハンドル、アクセル、ブレーキ、ガソリンエンジンを消し、最後にどうしても消せないタイヤについては、タイヤの中にモータを搭載したインホイールモータにして、
「タイヤをつければすべてのものがクルマになる」
という、あえて極端なストーリーを示しています。
そして、最後にクルマのロボット化について触れ、
「数百万のロボットを自動車という名前で売っていこう」
と提案しています。
<つづく>
参考文献 : 「カーエレクトロニクス最前線」(新 誠一著 工業調査会)