2011年02月23日

極私的実証実験のススメ

14回もの不妊治療の末、アメリカで行った体外受精により先月男児を出産した野田聖子衆院議員が、「事実婚」の関係にあった男性との婚姻届を提出したことを明らかにしました。

「夫が私の意思を尊重してくれて、ムスコの出生届の直前に婚姻届を提出し、野田聖子であり続けることになった」

夫が「(男児の)戸籍上の父になりたい」と希望し、「野田」姓に改姓したといいます。

「夫の代償を思うと、やはり、夫婦が自己責任のもと、自分の家庭の基盤となる、名字のありかたについて、選択出来るような社会は特段、他者を傷つけるものではないので、許容すべきと思う」。

野田氏は、これまでも自身の体験に基づいて、生殖医療や少子化、夫婦別性、児童ポルノなどの問題に取り組んできましたが、体外受精による妊娠、50歳での高齢出産、夫の「野田」姓への改姓など、まさに「体を張った」私的な実証実験ともいえる活動を行っています。

野田氏が提起する生殖医療や夫婦別性についてはいろいろな意見もあり、賛否も分かれていますが、自ら体を張った主張・行動というのは、やはり迫力が違います。

野田氏は、ブログでつぎのようにも述べています。
「夫が、ふたたび、彼のご両親が心をこめて名づけてくれたフルネームを名乗れるようにしてあげたい」

気骨を感じます。


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posted by カーサ at 20:26| Comment(0) | TrackBack(0) | エトセトラ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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