準々決勝開始前、それぞれのチームの主将により、それぞれの国の言葉で、
人種差別反対(Say No to Racism)のメッセージが読み上げられました。
ヨーロッパにおけるアフリカ系選手への侮辱発言やかつての植民地対旧宗主国との感情的もつれなど、サッカー試合における人種差別は大きな社会問題になっており、世界で延べ数百億人が観戦し、圧倒的影響力のあるワールドカップでの反人種差別アピールは、実に効果的なキャンペーンだと思います。
僕はかつて10数年、スポーツ・エアロビックの国内選手権及び世界選手権の大会運営に携わり、オリンピック種目になるための競技・審判規則や代表選手強化育成などを通じて、日本体育協会や他のスポーツ団体と関わり、その有り様を見てきました。
スポーツは競技として大きくなればなるほど、またスター選手が登場して、華やかな話題を集めれば集めるほど、
そこに「カネ」が動き、その「カネ」を求めて、様々な「思惑」が錯綜し、思いも寄らぬ「力」が働きます。
今年発覚したスケート連盟のドタバタは、みっともない実例ですね。
そんなスポーツ競技の頂点にあるFIFAワールドカップ。
「Say No to Racism」は、確かにすばらしいキャンペーンと思うものの、そこには当然、
次回南アフリカ大会成功のための「政略」と「カネ」が蠢いていると考えるべきでしょう。
<つづく>
参考項目 : 「グリーンフリーズ」 (1/12)
「ロボットでメシが食えるか」(1/14)
「ロボットとCRM」(1/15)
「プレミアム・ロボット」(1/18)