2011年07月11日

2011年上半期ロボット・トピックス

今年上半期のロボット・トピックスを挙げてみました。

◎ひとつも、ない

2005年11月にロボカーサ・ドットコムをスタートして以来はじめて、紹介するに値する「NEWな商品」が、なかった。

3月の大震災の影響もあり、発売を延期した製品もあるのかもしれないが、要因として考えられることは、

@安全規格発効前

大手企業に言えることだが、
NEDOの生活支援ロボット実用化プロジェクト(2009-2013年)が進行中であること、また、来夏にも発効が予定されるサービスロボットの安全性に関する安全規格(ISO 13482)が協議中であること。ロボットの安全に関する大きなトピックを前にして、ロボットの発表や商品化を控えた。

Aイベント前

9月の国際福祉機器展や11月の国際ロボット展等に出展するため、その前後での発表、発売を考えている

それにしても、である。

◎消える

総合科学技術会議が6月に発表した「平成24年度科学技術重要施策アクションプラン」。

大震災からの復興・再生を優先施策としているのは良いとして、2つの柱、「ライフイノベーション」と「グリーンイノベーション」の中に、「ロボット」という文字が見当たらない。

「高齢者・障がい者の機能代償・自立支援技術開発」と「レギュラトリーサイエンスに基づく医薬品・医療機器等の新たな予見可能性の高い評価方法の開発」が、「ロボット」に関わる項目だと思うが、

それにしても、である。

◎使えなかった

大震災や原発事故で、日本のロボットは、使えなかった。
一部の大学の広報宣伝ばかりが、目立っただけだった。

そんな中、今後に期待できる出来事もあった。

自動車各社が協力して、ITS技術を活用した被災地での通行実績情報を提供(ITS Japan)、パロを持って被災地を回り、その後、パロ50体を被災地施設に2年間無償貸与(大和ハウス工業)、震災による海底変化や漁業復興の課題を探るため、水中ロボット使った海洋調査(東京大学生産技術研究所 海中工学国際研究センター)など。

◎はじまり

次世代テレマティクスの戦略的提携(トヨタ自動車、マイクロソフト)や、モビリティロボットの公道実験(つくば市など)が開始された。
また宇宙では、ロボノート2が宇宙ステーションに運ばれ(NASA)、HTV2号を搭載した「H2B」2号機の打ち上げ(JAXA)が成功した。
そして、
NPO法人ロボティック普及促進センターが、活動を開始。


ロボティック・ライフスタイル・ニュースクリップ 2011.1 (2011.2.2)
ロボティック・ライフスタイル・ニュースクリップ 2011.2 (2011.3.4)
ロボティック・ライフスタイル・ニュースクリップ 2011.3 (2011.4.2)
ロボティック・ライフスタイル・ニュースクリップ 2011.4 (2011.4.29)
ロボティック・ライフスタイル・ニュースクリップ 2011.5 (2011.5.31)
ロボティック・ライフスタイル・ニュースクリップ 2011.6 (2011.7.2)
今年のロボット大印象2010 (2010.12.22)
NPO法人ロボティック普及促進センターが目指すこと@ (2011.6.28)
NPO法人ロボティック普及促進センターが目指すことA (2011.6.30)
posted by カーサ at 11:38| Comment(0) | TrackBack(0) | ロボット・トピックス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス: [必須入力]

ホームページアドレス: [必須入力]

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック