2006年08月09日

一日20時間、3年以上壊れないロボット

<つづき>
現場で30年の使用実績があり、6000億円の市場規模がある産業用ロボット。
その次世代型産業用ロボットが目指す方向性は、大きくわけて2つ。

ひとつは、自動車生産に代表される組立て作業の完全無人ロボット化。
もうひとつは、人とロボットとの作業分担又は協調作業。

どちらもロボットによるセル生産を念頭に置いています。

セル生産とは、一人で全部あるいはほとんどすべてを作り上げるやり方で、現在は多能工が行っている作業を、ロボットが長時間連続で行うことを想定しています。

今後、組立て部品の移動や移載、柔軟物のハンドリング、人の作業支援などをロボットが単独で、又は人間と協調して行えるようになれば、
自動車のような大工場だけでなく、中小の工場でも幅広く活用することができ、産業界の競争力をより高めるられると期待されています。

また、安全基準さえまだ定まっていないサービスロボットを考えるとき、
ロボットセル開発の意義はとても大きいと思われます。

@現場で30年使用されてきた実績がベースにあること
A工場内という隔離されたスペースでの使用(基本的に関係者のみ)
Bプロ作業員との協調作業(扱いに慣れない素人ではない)
C二足歩行である必要性が無い(床が平ら)
Dナビゲーション、ユーザインターフェース、環境とのインタラクションなど機能強化
E企業間取引(B to B)であること(コンシューマ向けではない)
F使い勝手を試すことで、サービスロボットへの応用

他にもメリットはあるでしょうし、また逆に教示やコストなど、いろいろ問題点もあるかとは思いますが、
サービスロボットのブレークスルーにとって、
この次世代型産業用ロボットの普及はとても大きなカギを握っていると思います。
<つづく>

◎参考
 現在、産業用ロボットの平均故障間隔は、2万時間。
 一日20時間動かして、3年以上も壊れない計算になります。

 これは、液晶テレビのバックライト寿命(約7年)や自動車の走行距離
(5年10万キロ)に相当するそうです(稼働時間比較)。
 しかもロボットは1台3〜10本の腕を使って休まず働くことができるため、
 成果報告書では、
 今後10年で、100万台のロボットセルの導入を提案しています。
posted by カーサ at 19:29| Comment(0) | TrackBack(0) | ロボティック・ミッション | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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