差し出し人は、大学の後輩。転居先は沖縄県宜野湾市。
彼とは、大学卒業以来年賀状のやり取りをする程度でしたが、昨年、ロボティック・ドラマを上演した際に数十年振りに再開。誠実で朴訥な人柄は今も変わっていませんでした。
それにしても都内で公務員として働いていた彼がどうして沖縄に転居することになったのか。
早速、連絡してみると、下記のメールが返ってきました。
「早速のご連絡ありがとうございました。
実は、私が役所を辞めて沖縄に転居したのも、原発の放射能から逃れるためでした。
ご存知かと思いますが、私は大学時代から、反原発運動に関わって参りました。
政府は絶対に口に出せないでしょうけれど、今の関東の状況は、決して安全とは言えないと思います。10数年後には、チェルノブイリの立入禁止区域周辺のように、甲状腺癌をはじめとする各種の癌に罹る人が倍増することになると思います。
ヘビースモーカーの私としては、タバコが原因で肺癌になるのでしたら悔いはありませんが、30年以上も反対してきた原発のせいで癌になるのは、悔しくて我慢なりません。
とにかくFUKUSHIMAから出来るだけ遠く、日本語が通じる場所として沖縄を選びました。
今回の地震が起きるまで、沖縄などには全く興味がなく、もちろん訪れたこともありませんでした。
仕事も知人もなく、ゼロからの「第二の人生」を50歳にして踏み出すこととなります。
とりあえず、今年一年は職さがしをせずに、沖縄に馴染むことに費やそうと思っています。どうぞ暖かく見守ってください。
小林さまもくれぐれもお身体を大事になさってください。
それでは、失礼いたします」
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