親になると、運動会は子供の成長記録として欠かせない一大行事になるわけですが、子供本人にとっては、ただただわずらわしいだけだったりします。
夏の暑さがぶり返し、気象庁が高温注意情報を出して熱中症の注意を呼びかけているにもかかわらず、運動会練習中の児童が熱中症で倒れたと報じられています。
学校関係者も当然注意はしていたでしょうが、団体行動を強いられている子供たちは、体調に異変が起こり始めても、ぎりぎりまで我慢してしまいがちです。
僕の子供の頃、運動会といえば10月体育の日前後の休日でしたが、授業日数の関係か、先生の都合か、保護者の要望か、理由は良くわかりませんが、いつの頃からか1学期(6月)とか、9月中旬の土曜日になされることが多くなりました。
深夜、早朝から場所取りに並び、プロ顔負けの望遠レンズやビデオムービーの方列が群れをなし、一族郎党を挙げての熱狂ぶりに、教師たちもその期待に応えようと、また、来賓席に陣取るお歴々に努力の成果をしっかりアピールするためにも、学校は予行練習にやたらと力を入れます。
しかし、いまだ残暑厳しいこの時期に炎天下での団体行動は、子供たちに過酷な環境を強いているはず。
運動会をもっと涼しい季節に戻せないものなのか。
これだけ熱中症の危険が叫ばれているのに、「おとなの都合」だけが優先されています。
熱中症対策ロボット(2010.7.27)