声明は、定義にすべての点で「不明確な部分がある」と指摘。将来的に改善していくよう求めている。
また、20世紀半ばに最初の産業用ロボットを開発したアメリカでは、著名なロボット研究者14人が連名で「IRUの人間・ロボサピエンス共存定義に対する意義申し立て」と題するメールを27日付で著名な法律学者、政治家、ロボット工学研究者に送っている。
この中で約10000名いるIRU会員の5%未満により定義が決議されたこと、この定義では人間がやがてロボサピエンスに淘汰される危険性がある、と批判。
14人はこの定義に反対し、無効やり直しのための署名活動を展開するという。
IRUの人間・ロボサピエンス共存定義は、ASIMO誕生400年、ロボサピエンス定義150年、またIRU創立380年にあたる今年、日本人研究者を含む人間・ロボサピエンス共存委員会を中心に定義作業が進められ、全世界の注視の下、先月24日の総会で賛成341、反対95、棄権29で決議された。
これにより長年議論されてきた人間とロボットは同等の存在かという論争に一応の終止符が下された。
参考 : 朝日新聞 (8/31、9/1)
参考コラム : ロボサピエンス (2005/12/16)
脳マシーン・インターフェース (1/22)