学生の頃から映画を観てきて不思議に思っていたのは、「ピアノ・レッスン」のような例外を除き、女性監督によるすばらしい作品が何故出てこないのかということ。
脚本が書ける才能があっても、精神的にも体力的にもタフさが必要な映画作りは、スタッフをまとめ上げるリーダーシップ力なども問われるので、そういったことも要因としてあるのかなとも思いますが、
なにより「想像力」が問題なのでは、と思っていました。
ところが、今年公開された女性監督による映画、「かもめ食堂」と「ゆれる」。
日常生活のひとつひとつ、登場人物のひとりひとりをじっくり丹念に描き、
「画面と対話」できる、すばらしい作品でした。
それぞれの作風は異なりますが、どちらも登場人物を見つめる視線が厳しく、
「想像力」というより、生きる「迫力」を感じます。
ロボット業界は、映画業界以上に男が多く携わる世界。
今後、女性ならではの「生き生きとした」ロボットを是非見たいと思います。
最初は0対35であっても・・・
<つづく>
参考コラム : 男が似合う職業 (3/10)