「ルードヴッヒ」や「ベニスに死す」などワーグナーやマーラーの音楽に負けない「画」の力強さに、あらためてすばらしいなと思いました。
この夏にトヨタオートサロン・アムラックスで行われた「ロボット大博覧会」。
トヨタの最新型のクルマの周辺で、家庭用ロボットが展示されていましたが、否応なしにクルマとの比較になります。
それは悲しい光景でした。
まるで小さなゲージに入れられた珍奇な動物たちのように見えました。
それに比べて、トヨタパートナーロボット(トランペット)や一人乗りのビークル「i-unit」はクルマに負けない存在感があり、ロボットならではと思える魅力を感じさせます。
ロボットのイベントでいつも思うことは、ロボットの動作環境を考慮せずに、単体でポツンと出品するケースが多いということ。
広いイベント会場では、ロボットにさまざまなセンサーがついているとしても、ロボット本来の力が発揮できるとは思えません。
幼い子供を見知らぬ場所に置き去りにしているようで、居たたまれない気持ちになります。
ロボットをイベントに出すのであれば、もっと動作環境に配慮すべきです。
そうでなければ、何度やってもまともな返答や動きができず、まだロボットはこんなものか、と思われるだけ。
多くの人に見せるからにはちゃんとしたものを出す、というトヨタやホンダのロボットイベントへの姿勢を、もっと見習うべきでしょう。