「それでもボクはやっていない」(周防正行監督)を、観てきました。
この映画を観て思ったのは、証拠もない人の言葉を信じることの難しさ。
映画の後半、
『「真実は神のみぞ知る」というけれども、少なくともボクは真実を知っている。ボクはやっていない』
という主人公のセリフがありますが、先に発表された「イノベーション25中間とりまとめ」の中の「20のイノベーション代表例と技術評価」という項目にも、
本当に実現するの? と思う事例(P49)が挙がっています。
特に、
「東京−成田15分、東京−大阪50分。
リニア新幹線技術により、東京から成田への移動が15分、東京から大阪への移動が50分で可能になる。世界でもリニア新幹線が採用され、世界の距離はさらに短縮される」
その技術的実現時期は、2011年。
実際の利用可能時期を、2021年としています。
リニア新幹線は、未来の乗り物として僕が小学生の頃からさんざん取り上げられてきた科学技術。
またかよ! というのが、率直な気持ちです。
これまでの数十年間、技術開発者たちはきっとこう言われ続けてきたはずです。
「実験はもういい加減やってきたんだから、それより一体、いつ実現するの?」
当然ですね。やはり長すぎます。
でも彼らはきっとこう思っているに違いありません。
「それでもボクはやってやる!」
(つづく)
参考コラム :
ハワイまで3時間 (06.7.16)
50年後のエネルギー (06.9.3)
ロボット普及の前倒し (06.10.24)
千葉県に住む不思議ないきもの (1/18)