演劇の話。
新国立劇場で上演された「コペンハーゲン」。
第二次大戦中の1941年。ナチスの原爆開発計画に携わっていた物理学者ハイゼルベルクが、恩師であり高名なユダヤ系物理学者ボーアのコペンハーゲンの家を訪れる。
盗聴器が仕掛けられた密室で語られた真相とは何だったのか。ボーア夫人を含めた三人が死後の世界から、その「謎の一日」を再現する。
英国の劇作家マイケル・フレインが1998年に発表し、2001年に日本でも初演されたこの「コペンハーゲン」は、トニー賞をはじめ国際的に高い評価を受けた作品。
緻密な構成、掘り下げた人物像、シンプルな舞台設定、美術・照明・音響も美しく、物理や科学を背景にした知的エンターテインメントは、すばらしいと思うし、決して嫌いじゃない。
嫌いじゃないのだけど、
でも途中で出てしまいました。
オペラやミュージカル、バレエ、能、歌舞伎、人形浄瑠璃 どれも最後まで決して観飽きないのに、演劇だけはいつも途中で出てしまう。
生に合わない、ということでしょうね。