レイモンド・チャンドラーの「長いお別れ」(清水俊二版)は、高校生のときに読んで以来、これまで繰り返し読み続けている小説。
主人公フィリップ・マーロウは大人の男の永遠の理想像でもあります。
「ロング・グッドバイ」のタイトルで村上春樹版が刊行(早川書房)されています。
村上春樹ブランドにひかれて、これまで男の小説(ハードボイルド)だからと読むのを躊躇していた女性たちが手にとるきっかけになればと思います。
「長いお別れ」には、有名なセリフがいくつもありますが、清水版と村上版では微妙にニュアンスが違います。
どちらの訳が好みか、読み比べてみるのもいいでしょう。
清水俊二版 「アルコールは恋愛のようなもんだね」と彼は言った。「最初のキスには魔力がある。二度目はずっとしたくなる。三度目はもう感激がない。それからは女の服を脱がせるだけだ」
村上春樹版 「アルコールは恋に似ている。最初のキスは魔法のようだ。二度目で心を通わせる。そして三度目は決まりどおりになる。あとはただ相手の服を脱がせるだけだ」
清水俊二版 「こんなとき、フランス語にはいい言葉がある。フランス人はどんなことにもうまい言葉を持っていて、その言葉はいつも正しかった。
さよならをいうのはわずかのあいだ死ぬことだ」
村上春樹版 「フランス人はこんな場にふさわしいひとことを持っている。フランス人というのはいかなるときも場にふさわしいひとことを持っており、どれもがうまくつぼにはまる。
さよならをいうのは、少しだけ死ぬことだ」
それにしても、いつの間にかマーロウの年齢を越えてしまった。
ギムレットを飲むのは、早いほうが、いい。
2007年04月05日
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