2007年04月10日

逆転の発想の遺伝子

(つづき)
東京大学の教授でもあった糸川英夫は、高齢化社会にふさわしい生き方として、人生を二毛作(定年までと定年後)として考えるのではなく、24時間で考えることの大切さを述べています。

東京大学総合研究博物館は、300万点を超える各種学術標本を活用した「モバイルミュージアム」を始めました。

モバイルミュージアムとは、博物館に収蔵されている学術標本を小型ミュージアム・ユニットに組み入れて、社会の様々な場所に展開・流動させる日本初の遊動型博物館のこと。
大学内にとどまることなく、積極的に街に飛び出し、空間を知的に変えてしまおうというものです。
この企画を知ったとき、なるほどそういう手があったかと、とても感心しました。

人々が身近に芸術を親しめるようにと街中や建物、公園などに有名芸術家やデザイナーなどの作品を「大金」を出して設置するケースがよくありますが、単なる「モノ」の展示、「にぎやかし」に終わっている場合が多く、
今ではほとんど価値のなくなったコンテンツを知的空間に再活用するという「モバイルミュージアム」の発想こそ、役人は見習うべきでしょう。

ちなみに、博物館には100万点を超える植物標本(押し花)があり、標本を乾燥させるのに使った新聞紙もモンゴル、サハリン、マレーシアなど旧植民地の現地語新聞、日本語との併用版など400紙あり、今となっては貴重なものが数多いようです。

視点を変えることで、新たな価値を見出すまさに「逆転の発想」ですね。
posted by カーサ at 09:01| Comment(0) | TrackBack(0) | サイエンス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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