候補者同士の車がすれ違うときなどは、周りの建物にこだまして騒音以外のなにものでもありません。
候補者の側からすれば、選挙カーでの選挙活動は有権者に自分の名前と主張を広く効率的に伝える大きな武器であるし、なにより歩いたり、自転車で回ったのでは体力的にキツイ。
そんな中、首都圏の新人候補10人らによって「NO!選挙カー推進ネットワーク」が設立されたとのこと。(※1)
推進ネットは、車にスピーカーを設置しない、車中から音声を発しない、選挙カーに支払われる公費負担を請求しない、の3項目に賛同する候補者らで発足し、
「騒音、排ガスを出し、税金まで使って走る選挙カーを使わない選挙戦をする」と宣言したようです。(※2)
そこで思いつくのは、セグウェイでの遊説。
車が入れないような路地裏やでこぼこ地の公園など、どこへでも乗り入れることができ、車輪分ちょっとだけ高い位置から立ったまま演説も可能。
市区議選の移動手段としてはぴったしのように思いますが、問題はいまだ公道を走れないこと。
道路交通法という巨大な壁が立ちはだかっています。
とはいえ、そこを選挙期間中だけの特例として認めるというわけにはいかないなかぁ。
セグウェイを使った遊説は選挙カーよりずっと注目されるし、なにより環境にやさしいスマートな選挙戦になると思います。
「ロボット特区」で始める自治体があるといいのですが ・・・
(※1)参考: 毎日新聞 4月16日
(※2)公職選挙法では市区議選の選挙カーについて、車レンタル代、燃料代、運転手代を含め7日間で最高計24万6050円、ハイヤーなど貸し切りにすれば45万1500円までの支給が認められている。
参考コラム:
ロボットが街を出る日 (06.1.31)
谷津干潟と、ひとりの男 (07.1.25)