2007年04月19日

宇宙を駆けるパブリシティ

先日のボストンマラソンに、国際宇宙ステーション滞在中の女性宇宙飛行士が宇宙から特別に参加。4時間24分で完走しました。

無重力で体が浮かないようゴムひもをトレッドミルに固定して、42.195キロのフルマラソンを完走したというのもすごいですが、アメリカという国はやっぱりエンターテイメントのもつ「力」をよくわかっているなぁ、と思いました。

世界初(宇宙初?)の「宇宙からフルマラソン」というだけで、世界のメディアは飛びつき、日頃宇宙開発に興味のない人も注目します。しかも、参加するのは世界各国のトップアスリート、市民ランナーが出場する伝統のボストンマラソン。舞台は完璧です。

マラソンはゴールに至るまでの間、5キロごとのラップタイム、ゴールに向けてがんばるランナーの姿、完走時間など、さまざまな情報を発信することができ、なにより、42.195キロを走り抜けた「感動」を伝えることができます。

「感動」は人々の心に深く残り、共有され、やがて共鳴へと変わります。

しばし人生にたとえられる「人間くさい」マラソンというスポーツを通して、NASAは非常に効果的なパブリシティを行ったと思います。

ヒューストンの管制官も「最後の心臓破りの丘だ。その調子で頑張れ」などと激励して、イベントの盛り上げに一役かったようです。

JAXA(宇宙航空研究開発機構)も予算が減らされ大変だと泣き言を言う前に、こうした費用対効果が高く、なにより生き生きとしたイベントを仕掛けてほしいと思います。

参考コラム :
バブルの扇子は宇宙で花開く (06.12.17)
同じ轍は踏まぬよう (06.11.16)

posted by カーサ at 10:59| Comment(1) | TrackBack(0) | ロボティック・ミッション | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
はじめまして^^

私の芸能サイトで
こちらの記事を紹介させて頂きましたので
ご連絡させて頂きました。

紹介記事は
http://rukanews0003.blog96.fc2.com/blog-entry-202.html
です。

これからもよろしくお願いいたします^^
Posted by イケイケ芸能人 at 2007年04月20日 06:24
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