最近、研究者や企業人も含め、10年以上ロボットに関わってきた人たちと話をすると、ロボットについて(特にビジネスにおいて)ほとんど同じような考えを持っていると感じる。
この10年、ロボットに関わってきた人たちは、大なり小なり、多くの失敗をしながらも、様々な方法や知恵でなんとか生き抜いてきた。
昨年あたりから、ロボットへの関心や期待が再び高まり、国も2020年までに1000億円の予算を投入してロボットの開発普及を推し進めようとしている。
AIやIoTなども含め、ロボット分野に参入する新しいプレイヤーは今後ますます増え、地方創生の掛け声の下、ロボットや自動運転車、無人機などの実証実験も多くの地域で実施されていく。
しかし、新しいプレイヤーの多くは、とりあえずネットでロボットの情報を片っ端から集め、関係のありそうなセミナーで名刺交換に励み、なんとなくわかったつもりで見切り発車する。
その姿を見ると、10年前に引き戻される感覚になる。
そのままでは再び失敗することが目に見える。
痛い目に合わないとわからない、という意見もあるが、ロボット分野に興味とやる気をもって挑戦する新人プレイヤーには、やみくもに突っ走る前に、まずは先輩プレイヤーの貴重な経験に素直な気持ちで耳を傾けてもらいたいと思う。
今年度、最後となる「日本ロボットビジネス体系講座2014-2015」を、3月7日(土)に開催します。
受講者の中には、既にロボットを事業化、または事業化準備中と、ロボットを具体的なビジネスとして進めている人も出始めている。
ロボットの国内外の現状や将来の動向をしっかりと学び、知識と情報を共有することは、
本気でロボットビジネスを目指す人にとって、きっと次のステップに繋がる礎になることだろう。