Googleのロボットが参加しなかったとはいえ、世界の自律型ロボットが一堂に介することで、現在の技術水準が公正にわかったことは、良かったと思う反面、東日本大震災と福島第一原発の事故を教訓に開催されたコンペティションだっただけに、日本勢の結果に残念な気持ちがした方も多いと思う。
また、自動運転車の時(Grand Challenge,Urban Challenge)のような、技術的な飛躍も感じられなかった。
それだけ自律型ロボットは難しいということでもあるわけだけど・・・
そんな中、出場したロボットが次々と転倒する姿を収めた動画(A Celebration of Risk)が公式ホームページにUPされている。
とかくロボットの場合、こんなこともできますといった実力以上の成功譚ばかりで、失敗する映像を流すことは、まれである。
その点、この動画は今のロボットの実力はこの程度のもの、と自嘲を込めた痛快なまでの割り切り方であり、また、歴史的な記録映像としてしっかり残しておこうという意図も感じられる。
そしてなにより、リスクを負って挑戦する者への賞賛であり、アメリカの懐の深さを感じる、未来への応援歌でもあると思う。
今回の結果を糧に、今後の技術的な飛躍を期待したい。