@安全
次世代ロボット安全性確保ガイドライン案
経済産業省は4月、次世代ロボットの安全性に関するはじめてのガイドライン案を発表し、パブリックコメントを募集した。
非製造分野におけるロボットの安全基準作りは、早急にロボット市場を立ち上げるためにも、また日本のロボットが世界の主導権を握るためにも大変重要なもの。今後の動向に注目したい。
A知能
a.次世代ロボット知能化技術開発プロジェクト
今年度19億円の予算でスタート。ロボット関連最後の大型プロジェクトとして、ロボットメーカーや大学研究者の「お金」に群がる浅ましい姿も散見される。
これにより本当に役立つロボット知能ソフトウェアプラットフォームが実現できるのか、しっかりとみていきたいと思う。
b.情報と行動を学習するロボット
情報通信研究機構は、対話と行動を学習するロボットの知能化技術の開発に世界で初めて成功。
これにより利用者の生活空間や習慣に応じたコミュニケーションが実現できるものと期待される。
B自動車標準ソフトウェア
トヨタは自動車搭載用の標準ソフトウェアを独自開発するという。
路車間でさまざまな情報をやり取りして、未然に事故を防ぐ高度技術の実用化が期待されており、外部に委託したソフトウェアの不具合によって人身事故が発生した場合に今後責任の所在が問われかねない。
そのための自社開発ということだが、ソフトウェアをIT産業に握られ、主導権をとられたパソコンの二の舞にならないための手段でもあるだろう。当然、ロボットおや、である。
C柔軟な関節とやわらかい皮膚を持つロボット
科学技術振興機構は大阪大学と共同で、柔軟な関節(51カ所の可動部分に空気アクチュエータを使用)と柔らかな皮膚(シリコン製皮膚の下にある約200個の高感度触覚センサで全身の触覚を実現)を持つヒューマノイドロボット「Child-robot with Biomimetic Body (CB2)」を開発。
ロボット発達のメカニズムと人間社会に適応するロボットの実現が期待される。
参考:
ロボットに関するいくつかの報告書B (5/9)
参考両輪で考える癖 (4/7)
日経新聞(3月29日)