中華航空120便の爆発炎上事故は、現在事故原因を調べていますが、国土交通省によると、
国際線41番スポットに待機していた中華航空の整備士が、機体から燃料が垂れているのを見つけ、同社が整備を委託していた日本トランスオーシャン航空(JTA)の補助整備士に連絡。
補助整備士は右翼第2エンジンから煙が出ていることから、インカムマイクを機体に接続して機長に、エンジンの停止と消火装置の作動、緊急脱出を要請。
すぐに4カ所の脱出用シューターが下ろされ、90秒ほどで乗客乗員全員が機外へ脱出。その直後、機体は爆発した。
2人の整備士は、第2エンジンに近づいて消火作業を行い、爆発による爆風で1人が右腕に軽傷を負った。
機長は、乗客らの脱出が終わるまで機内にとどまり、コックピットの窓から機外へ脱出した。
空港の管制官が煙に気づいたのは、整備士の連絡から約2分後。最初の爆発の約1分前でした。管制官の連絡後に避難を始めていたら、爆発前の脱出完了は不可能でした。
まさに間一髪。幸い多くの人命が救われたわけですが、今のところ(21日12時)、この二人の整備士の名前は公表されていません。
本人の希望なのか、会社側の意向なのか、それとも事故調査に関わることからなのか、その理由はわかりませんが、早くその名前を発表し、栄誉を大きく称えるべきでしょう。
本人はプロとして当たり前のことをしただけかもしませんが、賞賛しすぎるということはないので、国は二人を国籍の区別なく表彰すべきでしょう。
参考 : 産経新聞(8月21日)