日本人2人を含む5人の覆面調査員(インスペクター)が普通客を装い、都内1500の料理店の調度品、照明、酒類、サービスの質、清潔感などをチェックし、
提供される料理を、「素材の鮮度と品質」「調理技術の高さと味付けの完成度」「オリジナリティー」「コストパフォーマンス」「クオリティーを保つ全体の一貫性」の5つのポイントで評価。
一つ星=そのカテゴリーで特においしい料理、二つ星=遠回りしてでも訪れる価値がある素晴らしい料理、三つ星=そのために旅行する価値がある卓越した料理、として格付けします。
日によって出てくる料理にむらがないかや、調査員による味の好みを避けるため、10回以上通った店もあるといいます。
週6日、400〜450回も高級料理を食べる調査員も大変ですが、それにより東京版では、三つ星8店、二つ星25店、一つ星117店の計150店が星を獲得。
その6割以上を、会席、すし、天ぷらといった日本料理が占め、星の獲得総数191は世界最多だということです。
都内約16万軒の料理店の内、星を獲得したのはわずか150店ですから、大変栄誉なことでしょう。
星が付くか付かないかで、銀行の融資の対応も違ってくるといいます。
世界的な日本食ブームもあり、「ミシュランガイド」で評価された店には美食を求めて世界中からお客がやってくることでしょう。
また世界基準での評価は、美食テレビ番組などあまりにも多くの情報があふれている日本人にとっても、「なにが本物か」を判断する基礎材料にはなると思います。
とはいえ、世界の観光地を訪ね歩き、舌の肥えた日本人にとって、「ミシュランガイド」東京版は、「今さら」という感じもします。
古くは浮世絵や黒澤作品をはじめとする日本映画、最近のマンガやアニメ、そして今回の日本食と、欧米から評価されて、日本人はあらためてそのすばらしさに気づく。
もうそんな恥ずかしいことは止めにしたいものです。
今からでも遅くありません。世界のロボットの評価は日本人が自信を持って、格付けしてやりましょう。
三つ星ロボット=幸せな生活を送るために絶対買う価値のある卓越したロボット。
もちろん、ロボットに星が付く日はまだ先ですが ・・・
参考 : フランス料理が得意なロボット研究者 (2006.9.11)