カジュアルなレストランでASIMOがコーヒーを運んだり、片付けたりして、その様子をお客さんが暖かく見守り、子供たちがASIMOの後を嬉々として付いていきます。
そしてバックステージで自ら充電するASIMOの姿が描かれます。
わかず15秒の画面からは、ほのぼのとした暖かなぬくもりが漂い、まもなくこんなシーンが訪れるんだという期待感で、
懸命にひた走る箱根駅伝の選手たちの姿と、まだぎこちないけど真剣なASIMOの仕事ぶりがオーバーラップして、応援したくなった方も多かったのではないでしょうか。
これまでのASIMOは、ケーブルカーに乗り遅れてしまったり、子供たちと無邪気に走り回ったりしていましたが、今回はちゃんと「仕事」をしています。
実社会で人と共存し、役立つロボットの実現。
そのためにはロボットの知能化、複数台による協調、自律移動など連続してサービスができることが必要です。
今回のダイナー編では、実用化のための技術をレストランでの接客サービスという非常にわかりやすいカタチで表現しており、
これからのヒトと機械との関係も暖かなまなざしで描かれています。
軽快なGREEN GREENの曲に乗って、成長していくASIMOとこれからのライフスタイルのあり方を描く大変秀逸な作品だと思います。
参考
ロボットイベントに想う (2006.12.4)
ホンダもソニーもなく (2006.12.15)
情熱と近未来へのストーリー (2007.10.31)